sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

読了

わたしを離さないで

わたしを離さないで

どこのレビューを読んでも絶賛されていたので期待しすぎたのか、全く心に響いてきませんでした。おもしろくなかったわけではないのですが。「アルジャーノンに花束を」が全く響かなかったことを思い出しながら読んでいました。なんか、登場人物を上から見下ろしているような気がして居心地も後味もあまりよくなくなってしまうといいますか。あとがきに書いてある「衝撃」とか「加速」とか感じなかったです。主人公の独白という形式のせいもあると思いますが、あまりにも主観的に見えること、そして登場人物に魅力を感じることができなかったことも原因かと。
……ここのところ、文化活動に関する記述がどうにもネガティブでわれながらイヤですねぇ。わかったつもりになっちゃってんのかな。やだなー。