読了

名もなき毒

このミス5位だか6位だからしいのですが、全く存じ上げませんで。地方に住む母が、地方（ドのつく田舎です）の図書館で借りてきていたものを娘が横からかっさらって読ませてもらっちゃいました。宮部さんの現代モノ（下町でなくゲームでないもの）は大好物です。
通勤電車とお風呂読書でずんずん読みすすみました。相変わらずの読みやすさ。相変わらずの登場人物への息吹の吹き込まれっぷり。殺人事件を扱っているのにいつもストーリーの中で生きる人の強さや弱さや暖かさをほんわかと感じてしまいます。強いだけでも弱いだけでもないし、ましてやストーリーを進めるためのコマとなってしまっているだけのキャラクターが皆無で、かつ、事務的に見えないのってすごいなぁと毎回感心してしまいます。
といいつつ、「誰か」も読んだハズなんですが、今ちょっとだけ他の方の感想を読んで、「え、杉村さんって“誰か”の人？」って思ったほど覚えてない。ひどい。