sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

読了

君のためなら千回でも(上巻) (ハヤカワepi文庫)

君のためなら千回でも(上巻) (ハヤカワepi文庫)

君のためなら千回でも(下巻) (ハヤカワepi文庫)

君のためなら千回でも(下巻) (ハヤカワepi文庫)

「全世界が泣いた!」そうです。私は泣くほど感動もしなかったのですが興味深く読みました。贖罪の物語。今まで読んだこういう時代に翻弄される人々を描いた本って「そういう歴史があったのですね」と自分の知らない時代の遠いこととして読んでいたのですが、この作品は発端となる事件が1973年であり、9・11も含めてアフガニスタンの生活が描かれていて。時々いつものように「そういう歴史があったのですね」と思い始めると、自分がニュースで観た覚えのある世界情勢が出てくるので急に身近なこととして引き戻される感覚がありました。
原題「Kite Runner」も、邦題もいいですね。
映画にもなっているのですね。アフガニスタンの登場人物なのでそんなハズないんですが、アミールをジュード・ロウ、奥さんをペネロペなイメージで読んでしまってました。もちろん実際の配役は違った。