sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

ジョエルロブション

ママンが試験合格のお祝いでお食事につれてってくれました。あこがれながらもパンとケーキを買って帰ることしかしてなかったジョエルロブション。つかタイユバン!うれしいわー。

テーブルには白いバラがキレイに飾ってあるのね。この花瓶、後ろがぴょいって飛び出ているもんだから、お隣のテーブルの花を後ろから見ると「スライムがおる……」とか思ってしまった。


なぜか前菜の前にプレ前菜として出てきたメニュー。赤いところがイチゴとフルーツトマトのちょっぴりしょっぱいソース、下にミントのやわらかいジュレ。トマトジュースの塩気があまり得意でないのでこわごわすくったけど、イチゴの酸味がしっかり効いてて素晴らしかった。ぶつかりあってる主張しまくりそうな食べ物たちが仲良くなっちゃってました。

こちらがちょっぴり奮発して(もらった)生うにのゼリー寄せ的一皿。世界のロブションでの看板メニューだそうよ。

ふたをあけるとこんな感じ。生うにを固めたコンソメゼリーの上に、カリフラワーを濃縮した白いソース、緑色の点々はバジルソースでひとつひとつ描いているそう。コンソメのさっぱりしつつもしっかりしたお味とこのクリームがあうあう。そこにちょっぴり苦味があるよな、さらにやわらかーな生ウニが出てくるんです。食べ続けても見た目の麗しさが失われなくって、これすごかったぞ!これだけ食べて帰る羽目になっても満足!ておもった。


つぎにこちらもコンソメのスープ。カニや、しいたけのマカロン仕立て(しいたけの見た目がマカロンぽくなってるけど、はさんであるのはカニ肉)、それからまんまるにくりぬかれた黒ダイコン。これがコリアンダーレモングラスの香りただようコンソメスープに浮かんでいるのよ。しょうがの香りがぴりっときいてて体にやさしいかんじ。器がまたすばらしいの。スープが宙にういておる。


パンもたくさん選ばせてくれる。たまに奮発して買うアンチョビ入りのクロワッサンは今日もおいしかった。他にドライトマトグリーンピースのパン。
このまんまるのお皿、クロスが真っ黒のところにおかれたとたんに、2日前にテレビで観たカステルッチの天国編を思い出してしまった(白黒逆だけど)。入れそう。


お魚は鯛をチョイス。オリーブオイル仕立てで、ポロ葱ときぬさやがのってるふわっふわにやわらかいお魚。レモングラスは香りを楽しむカンジ。


お肉。仔羊ですよ。上に乗ってるのがヒヨコマメをクリーム状にしたもので、豆豆しい舌触りがおいしい。お肉の上にさらに細かく刻んだプロシュートが乗っていたりして、かなりガツンとくる一品。このソースがまたおいしくてねー。手前においてあるもやしをさっと煮たものがよい箸安めになってました。んま。


デザートにまでプレデザート的なものがありました。マンゴープリンの上に生のマンゴとパインシャーベット、そこにココナッツミルクのムースがのってるの。

そしてこちらがメインで頼んだデザート。柿のコンポート。レモンシャーベットと、かなりすっぱいレモンの泡泡、さらにシャンパンのきいたちょっぴり酸味のあるクリスタルが添えられてまして、上にちょこんとのってるのはおおぶりのミントの葉にお砂糖がまぶされたもの。柿のコンポート、凍ってるように見せかけて、少し繊維を残したような瑞々しさが残っていて、甘すぎず、酸味の効いた他のものと合わせて食べると「でた、マリアージュ!」てなりました。ちなみにこのとき下では披露宴をやってました。

しめのコーヒー。こうやって観ると普通の器なんですが、これ、すごい上げ底なの。UFOみたくなってるの。カップを持ち上げると、隠れてた1/3部分が出現するふしぎカップ。

濃いいコーヒーのお供にはフランボワーズジュレとピスタチオクリームのお茶うけ。何で知ってるの!ていいそうになった大好きな組み合わせ。ちょう笑顔。


さらにお祝いのケーキまであったのです。おめでとうプレートつき。うふふふふ。帰ってきてから食べてみたら、周囲のナッツ的ムースの間にうすーくチョコレートクリームの層、その上にイチゴとフランボワーズをブレンドしたかのようなクリーム。ナッツ部分が見た目より甘すぎなくて、くどくなくイチゴの酸味を楽しみながらいただけます。最後にイチゴとチョコの層をのこして食べてみたら、なんたる高級アポロ!てなりました。ひどいですか。こんなこといってるけど、なかなかに感激しちゃうレベルのおいしさでした。