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「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

海猫街 / 劇団桟敷童子 @ ベニサン・ピット

CAST:
東憲司 原口健太郎 池下重大 桑原勝行 小野瀬弥彦 尾崎宇内
鈴木めぐみ 外山博美 川原洋子 山本あさみ もりちえ 松本しゃこ 新井結香 中井理恵
板垣桃子 ヨネクラカオリ(劇団阿佐ヶ谷南南京小僧) 川田涼一 朱源実 南谷朝子
2006年10月27日(金)〜 11月12日(日)

初のベニサン・ピット。意外とすんなりたどりつけました。
いつもどおりの過剰すぎなんじゃ、と思えるほどの受付/誘導サービスを受けながら入場。まだ公演始まってまもないからか、いままでのようなキツキツで大変!てな状態にはなってませんでした。前方席も空いていましたが、なにかかぶるハメになりそな気がしたので一番後ろのセンター席へ。

内容は、うん、いつもどおりといった雰囲気。手作り感あふれてるけどすっごいセットも相変わらず。ムダなんじゃ、と思うくらいのあっついもりあがりもいつもどおり。ただ今回は勧善懲悪っぽさや泣かせにかかる雰囲気が少なく、悪者の理論は悪者の理論でしっくりくるあたりが好みでした。

以下ネタバレなのでこれから観る方は観劇後にどうぞ。

これまで観た桟敷童子ではいつもあっと驚く装置の仕掛けがあるんですが(恐らくお約束のようにあるんじゃないかと思っています)、今回はその「仕掛け」の装置だけでなく、見えてるセットもすごかった。海女さんが海に潜る描写があるんですが、それを見せるために高い天井に向かって上手(かみて)に足場が組まれています。天井部分が陸地とみなされていて、海女さんは上から足場を伝って降りてきて、さらに奈落へどーんと飛び込むんです。天井近くにへばりついている役者さんもすごけりゃ、落ちてく役者さんもすごいよ。そしてそれを(恐らく)劇団手作りのセットであそこまでやってしまうのには驚きでした。迫力あったなぁ。皆様お怪我なきよう……。

次回本公演は来年5月、来年はその後、再演3作品だそうです。「しゃんしゃん影法師」「博多湾岸台風小僧」「泥花」だそうです。「しゃんしゃん〜」は観てないし、「博多〜」はすごく良かったのでぜひぜひ観にいきたい。