sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

禿禿祭 / シス・カンパニー公演 @ 世田谷パブリック・シアター

演出・構成 ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演 : 高橋克美 八嶋智人

シス・カンパニーによる禿(はげ)と禿(ちび)のお祭り。1部は岸田國士の「命を弄ぶ男ふたり」を1時間ほど、2部はゲストとのトークショー1時間ほどでした。私がみたのはソワレ。ゲストは清水のみっちゃんでした。


1部は二人芝居。面白かったし、こういう淡々としたのは好みなのに途中居眠りしてしまって不覚……。線路沿いの崖のセットがすごくよかった。奥行きのある土手の向こうに電線、その向こうの夜の闇にこうこうと浮かぶ月。きれい。といいつつポツドールの「ANIMAL」を思い出してしまってひとり勝手に殺伐とした気持ちになったりして。

休憩挟んで2部。2部は「禿禿娘」と命名された女の子たちがマテリアル・ガールよろしく階段に並んで踊っていらっしゃったわけですが。ゲストがみっちゃんだけに、あの踊り狂っている女子の中にみっちゃんが紛れ込んでるに違いない、とひとりひとりをじっくり観察してしまったのですが残念ながらそんな登場ではなかったです。やーねーもー。
みっちゃんは「千秋?」というカンジの白地に苺を散らした胸下で切り替えのあるワンピに、ピンク×茶のアポロ配色ブーツ。かわいい*1
登場したとたんに人を指差しまくるみっちゃんと、汗*2をふきつつ舞台上で休んじゃう高橋さん、という「欠点ってすぐ出ますよね」てな展開に。
それから話の途中でネズミーランドのネズミの話になって。TVだと権利関係うるさくて「ミッキーマウス」っていえないのに、今日はいくらでも言える!自由!自由!とはねまわるみっちゃんのかわいいことよ。

トークテーマは「ハゲチビでもできる形態模写」ということで、「ハゲチビのハ!」と唱えながら教え始めたものの、「ハ」だけで余裕で時間オーバーしてしまいその後はぐだぐだに。FAX送信の音の形態模写は客も全員そろってやることにしちゃって、パブリックシアターに「ん゛ん゛ん゛……」の声が響き渡るというおもしろいことになっていました。あとは土井たかことか。面白かったのがこうだくみのモノマネをするとき、みっちゃんがまずやってみて、その後やってみた八嶋さんの関西弁のイントネーションをみっちゃんが否定したとたんに八嶋さんが言ったひとこと「ぼく関西人ですけど」。あはははは。しまいには「奈良だからだ、奈良だからだ」とからかわれて「鹿ははたしてかわいいのか」に発展してしまって。自由にしゃべってつっこみも早いもんだからぽんぽんぽんぽん話が飛ぶのね。だけど全然ぐだぐだじゃないという。面白いー。
それから待ってましたのキーボード登場で。「ユーミンの作曲法」「矢野さんの“ひとつだけ”」「みわあきひろのCD許可がでなかったネタ」をやってくれました。

ラストは「青春アミーゴ」を振り完コピで歌い踊るハゲとチビ。J大好きなお友達と観てたので、お隣から「八嶋さん、踊り完璧……」の感嘆の言葉を聴きましたよ。Jは楽しいねぇ(お正月にカツーン聞き倒したばかりですし)。

面白すぎたのでみっちゃん単独ライブのチケットをいそいそ予約しましたよ。

*1:と思ったらケラさんのブログに写真が載りましたね

*2:八嶋さん曰く「禿汁」