sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

神はサイコロを振らない

何も書かずにいましたが密かに完走いたしました。
途中ちょっとべたべたなストーリーでむむ、と思ったりもしましたが最初と終わりがしっかりしていたのでやっぱり観ていてよかった。

特にアッチの消えてしまうシーン。
(ネイルサロンが)空いてるかどうかみてくるよ、といってアッチの前を小走りに駆け出した瞬間の風ですべてを悟る感覚。これ知ってるな。何気ないタイミングの何気ない行動の時に、今まであがいてあがいて開けられなかった扉がばっと開いて、急に視界が広がって一気にすべてがみえてしまう瞬間。このドラマみたいな特殊な状況でなくても、ほんのついさっきまで隣で笑いながら話していた人が徹底的に離れてしまっていることを一瞬で悟ることってあった。
このドラマでは、できる限りの幸せな別れが描かれていたから必ずしも悲しいだけのシーンではなかったけれど、間の取り方とか役者さんの反応とか秀逸でした。響いた。