sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

文学界

文学界 2007年 10月号 [雑誌]

文学界 2007年 10月号 [雑誌]

遅ればせながら文学界2007年10月号「新世代の超リアル演劇論」を読みました。岡田利規三浦大輔、前田司郎+柳美里という構成の座談会。

これがなんというかまぁ、すごくヤなカンジの座談会に仕上がっていてびっくり。なんというか、「新世代の超リアル演劇論」というよりは、「柳美里さまの観た最近の演劇事情」になってました。柳美里さまの登場を事前には知らされていなかった3名が、柳美里さまをたててたてて柳美里さまのお考えをお伺いして、柳美里さまの言ってほしそうな発言をして、ちょっと反論してみた前田さんは一人玉砕、そんなカンジ。非常につまらないし、これは何を目的に行われた座談会なのか、ちっこい私の頭では全く理解できませんでした。まぁ、文芸誌に演劇特集が載る、ってことだけで意義があることなのかもしれませんが。

ワタクシオシバイニクワシイデスノな人が宮藤さんを嫌うのをあらわにするのってなんででしょうかね。いえ、そのメンタリティは分かるんですけど、それを表出してしまうのが恥ずかしいと、私は、思ってしまうのです。最近増えたように見える小劇場の観客はどこから来てるのか、という話題で前田さんが「テレビの影響もあるんじゃないですかね、クドカンとか」といったとたんに美里さま「え〜、クドカンは関係ないよ、心外だなー!」だもの。心外って。

まあ、気分が悪くなる特集でした。私が美里さまのすごさを分かっていないからかもしれませんけれども。