sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

リサイクルショップ『KOBITO』 / ハイバイ @ こまばアゴラ劇場

作・演出: 岩井秀人
出演:金子岳憲、永井若葉、坂口辰平、岩井秀人(以上ハイバイ)
有川マコト(絶対王様)、岩瀬亮、斉藤じゅんこ、小熊ヒデジ(てんぷくプロ/KUDAN Project)

ko-moto2009-06-06
ああ、面白かった。気付けばほぼ1ヶ月ぶりの観劇。久々がこれでよかった。
まだ2日目なのと、ネタバレ気にしないのでたたんでおきます。


後半の展開、とくに息子が出て行くあたりでぞわわわーん、とやりきれない悲しさを感じたとき、「あの一番身勝手に振舞ってたおばちゃんが」と思うとともに、「そしてあの劇中劇はなんだったんだ」と一瞬よぎる思い。アフターアクトをはじめようと話し始めた男岩井が開口一番に「昨日、前田さん(五反田団)に“削るなら前半か後半丸ごと削れ”って言われたんですけどね、前半と後半で全く違うものを作ってしまいました、すみません」って言い放ったもので噴きました。
そうはいうけど、前半があってこそのあの後半のやりきれない思いダゼ!と思うよ。

演出家の品川さんが本作品でも登場。おばちゃんになって。「*1やりやすい!」が本日一番笑ったところでした。

おばちゃんたちのわいわいを聞いていた若葉さん演じる女子が「人のいうこと聞いてない、あなたたち同時にしゃべってますよ」というシーンで「うわ」と思う。ウチの家庭で女3人(母、姉、私)集まったときってどうやらそうらしいんよねー。たまに一人が「二人が各々好き勝手にしゃべってんね」って気付いて突っ込むという風景。ウチではしょっちゅうです。でもお互いに会話が成立してるって自然に思うんだよ。これっておばちゃん化なの?いや、前からそんなだったよなぁ……。

なんかまとまりないな。
笑ったところとしんみりきたところがそれぞれあったんだけどうまく言えないや。とにかく面白かった、ってことは記録しておきます。ユー、ケラさんアフタートークの日とかに観にいっちゃいなよ!


本日の「アフターなんとか」は直前に決まったらしい「アフターアクト」でした。劇中劇「火の鳥 未来編」のコンプリート版(というか、削ったところを削らずにやりました版)。
稽古のかなり前半の時期にだいぶカットしたので覚えてないとこ多いよ!といいながら、舞台の片隅に岩井さんが座って、どうにも苦しいところには指導やら説明やらしながらすすめられてました。……んだけど、演じられてる様子を観ながら一番岩井さんがきゃはきゃは笑ってらっしゃるのでそっちもたくさん観ちゃった。お前は宮藤官九郎か(舞台上で一番笑う作者)。いい大人な男子グループが本気でバカやってる様子は大好物*2なので、この劇中劇大好きだ。
火の鳥のニセモノ」ってのを新年工場見学会で目にしたことあったような気がしたけど、それが昨年の演目だったのか、今年やろうとしてやめたものだったのか思い出せません。劇中で劇中劇(ややこしいな)が始まったときに「そういえば」って思ったので、岩井さんまわりで「火の鳥」って前にも出てきたんだろうとは思うんだけど……。ラストのカラオケは「オムニ出す」っぽかったし、観続けてるとより面白かったりしますですね。あと、客入れの音楽がなぜかZARD「負けないで」、しかもスーパーで流れてるような安っぽいカラオケ版でした。笑っちゃってたけど作品とちゃんとつながってるんね。

終演後、一服していたら岩瀬さんがおともだちと現れて、「いやー……、しんどいねー」と甘えていらっしゃいました。そりゃあなた、そうとう忙しそうでしたものね、と思いながら「意外と背が大きくないな*3」と「この男、思ったとおり甘え上手だ……」という下世話な思いも駆け抜けました。

チラシをみたので帰ってから「ロハ下ル」と「劇団、江本純子」のチケットを入手。忘れるとこだった。つか、ロハさんはサイトがスロウライダーのままなのな!久しぶりに太一氏が観れるのが楽しみ。

*1:ホストコンピュータがひとつにまとまった動きをしたら

*2:赤犬ちゃんがいい例

*3:こないだWonderlandで、ハイバイのたっぺい氏が「意外と背が高い。舞台上で小さく見える役者なんてあまりいない」と書かれていたのをにまにましながら読んでいたのがよぎってました。