- 作者: 松尾スズキ
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/12
- メディア: 単行本
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NHKの番組「ようこそ先輩」の松尾さん出演時の内容を詳細に綴ってくれている本です。
この授業は受けた子供もそうですが、そのご両親もとてもうらやましい。いっつもいろんな「やっちまったこと」を考えるたびに「まだまだ子供だなぁ」とか、ちょっとがまんすると「オレ、大人!」とか思ったりしますけど、こんなに正面きって考えたことないし。言われてみると、そもそも(大人だけど)大人になりたいのかどうかなんて今でも答えられないかも。「大人のいいところ」って考えてみるのいいかもしれない。
授業の様子はテレビで観たときよりも発言が活発で。昔も今もあまり年下と接する機会が多くなくて、ましてや大勢の子供なんてどうせっつればいいのか戸惑ってしまいますけど、この子供たちのちょっと警戒しながらの*1発言がたまらない。つたない絵や文字の中に混じりこんでるどきっとさせられる言葉や、思わず「は」とさせられる言葉が含まれていて驚いてしまいます。素直でかわいくて鋭い。きっと「子供のいいところ」。
〆の言葉。「子供たちじゃなくてスタッフが泣いてた」ってそりゃそうだよぅ。私だってテレビの前でうるうるしてしまったもの。
*1:その警戒がするするとなくなっていく様子もまたほほえましい