sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

フリータイム / チェルフィッチュ @ SuperDeluxe

ko-moto2008-03-08

作・演出:岡田利規
出演:山縣太一 山崎ルキノ 下西啓正 足立智充 安藤真理 伊東沙保
舞台美術:トラフ建築設計事務所(鈴野浩一、禿真哉)
音楽:小泉篤宏(サンガツ
宣伝美術:仲條正義

こういっちゃあなんですが、ひっさしぶりに「待ってましたがな!」て公演。観て思ったことの詳しくは、公演がまだ始まったばかりなのと、来週も観にいくのとで本日は書かないどきます。
ひとこと、睡眠時間が不足している中行きましたが眠りませんでした。

チェルフィッチュ10周年記念パンフレットとポスターの販売があります。パンフはなぜか東京は1500円のところ1000円にディスカウント。きっと作ってみたけど「1500円って高いかしら……?」って思っちゃったに違いない。や、違うかも。

会場は前回「三月の5日間」やったときと同じく自由席。「三月の5日間」のときに正面だった座席はなくて、左右からステージをお客さんが挟んで観る形になってました。次は今日と反対側から観ようと決意。
上演時間は短かったです。休憩15分含めて1時間半くらい?

あと作り手側の観客が多かったー。チェルに過去出演してた方々とか、サンプルに出てた方(青年団かな)やら矢内原さんいのうえひでのりさん、平田満さんまで。そして会場全体もぎっちぎちの満員御礼。外は寒いけど中は人いきれでムチムチ(赤犬語)に暑いので脱ぎ着できる服装でどうぞ。

(追記)「書かないどく」といいつつも忘れてしまいそうなので、まとまっていないけど「お」と思ったことをたたんだ中にメモします。次回観たときにまた同じこととか正反対のこととか書いちゃったりしそうですけど。
これからの方は読まないでください。

  • ファミレスのお客さんの名前が「アズマ」「スズキ」。「三月の5日間」じゃないですか。アズマ君はミッフィーちゃんと映画を観たコケ系の映画を観るのが趣味な登場人物、スズキ君は最後まで結局話題にされなかった(実は1シーンだけ太一氏が演じていた)登場人物。
  • 岡田さん著の「わたしの場所の複数」を思い出しました。あのお話で旦那さんがいたのは早朝の飯田橋ベッカーズなんだけれども、そのダルさとか日常に組み込まれている少し呆然としたような空気感が同じ種類のような。
  • パンフレットにもあったけれどもセットが秀逸。どうがんばっても実在する動きに同化できない/登場人物の浮遊感という言葉を読んで「ああ」と腑に落ちた。
  • 全体的に、これまでよりも動きが抑制されているような。四角い小道具を用いることによって「こりゃ鍛錬されてるわー」と思った所作あり。
  • 作品とものすごく関係ないけど、太一氏の例の青ジャージからチラ見えする黄色いTシャツと、最初に円を書いているオンナノコの黄色いベルトがやたら目に付く。今春のお洋服屋さんは黄色と黄緑が溢れているねぇ。
  • つか太一氏は本当にその微妙な私服(略)。
  • おじいちゃんのなくなったときのエピソード。つい最近私の祖父のなくなる直前と亡くなったときの話を母としていたのでちょっと驚いた。
  • 後ろ向きにでんぐりがえしする人を見て、「後ろ向きのでんぐりがえしってなんていうんだ?」「まえまわりうしろまわり……あ。後転か」「あれ、じゃあさかあがりに対する前向きに回るのはなんていうんだっけ」「あ、それがまえまわりか」と全然関係ないことを考えたりも。
  • 作品内の音楽はサンガツなんだけれども、開場中の音楽が意外で。Roy AyersとかDonny HathawayのGhettoライブ版とか。岡田さんってポストロック*1な人かと思っていたからちょっと嬉しく驚いた。

*1:と言ってみたけどポストロックをよく分かっておらず。ただこういうのをポストロックって言うんだよね、佐々木さん、と思っただけなんですけど