読了
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/05/29
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夏休みにエバばっかり観ていたのもあって、ふかえりがどうしても綾波に変換されてしまい、作品内のアナザーワールド感も手伝って、アニメっぽいイメージがぬぐえないままの読書となってしまったのがちょっぴり残念。デスノート?とかも思ったし。
あとチェルフィッチュを思い出す仕組みも。いつのまにか人が入れ代わっているような(この作品では人が入れ代わってるわけではないですけど)。ただ、目の前で発声するため言葉が流れていく演劇に対して、活字になるとちょっと戻って確認できてしまう分、仕組みとしての面白さはちょっぴり減ってしまうな、と思いました。「三月の5日間」の脚本と上演とでの一番の違いはそこだったような気もするのでそういうものなのだな、と思っただけですが。
この作品は最後に「つづく」がついているんですよねぇ?上下巻ではなくてBook1,Book2になっているのはつづきがあるからなのかな、と思ったんですが。ちりばめられたエッセンスがこれからもっと活きていきそうな気がするのです。どうなのかな。
あんまり感想としてまとまる気がしないので、読みながらちょっと気になったことをメモ程度に。すでに読み解くための本が出てたりする作品なので、他の方がどう読んだかを調べるという次のおたのしみに移ろうと思います。