sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

読了

人のセックスを笑うな

人のセックスを笑うな

そのお名前や作品タイトル、そしてこの作品以降の文芸誌対談のイメージから、前衛っぽいというか、言葉悪く言えば奇をてらった表現をなさる方なのかと勝手に思っていたら、いたってシンプルな恋愛小説で驚きました。そして嬉しかった。
「好きになったらその人の形に心が凹む」とかすごい表現。シンプルな言葉やストーリーを紡いでいるなかにこういうドキッとするフレーズが顔を出すのに「やられた」って思いました。
映画を先に観てしまったんですけど、だいぶ変えているんですね。えんちゃんエピソードは映画でかなり膨らんでいたんですね。「離れているからって〜」のセリフの響きが小説と映画ではかなり違っていました。