sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

読了

ラットマン

ラットマン

あいやー!面白かった!
基本、読書は電車の中で、なのですが、「あーもう着いちゃったか」と思わせられるのは久しぶりでした。

ちょろっとレビューを見てみたら、「いいんだけどこの作品よりも今までにいいものがある」みたいな記述をちらほら見てしまいまして。ってことはこれより面白い作品がまだたくさんあるのか!と思ってすごくわくわくした。これから読めるって幸せ。

これから読む人は読まないほうがいいようなことを書いてみるのでたたみます。


私の大好きな「いつのまにやら伏線はりめぐらして、全部ぴたっとピースをあわせて完全回収」というタイプのものでした。そしてそれにラスト近くの怒涛の展開で気づかされるという。うわーい!おもしろかった!ミステリ慣れしていないのもあって、全く疑いもせずに怒涛の展開直前まで読みすすめていたもので、ものすご素直に「え?」「……っと、えっとえっとえっと?」となりました。ビバ私の単純脳。
叙情エッセンスの加え具合もちょうどよいバランスで。

みんながみんなを思いやっていて、優しいお話でした*1、という印象を受けますが、殺されちゃったひかりだけは誰からも思いやられてないようで切ない。

*1:だからといって犯罪を隠しちゃいかんよ、とは思いますけど