sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

贋作・罪と罰

昨日WOWOWで放送されていたのを観ました。1月の上演は観にいっています。

昨日観ていて一番感じたのは「人間の視野って広いんだなぁ」ということです。カメラや映像のお勉強をしたことないからそう思うんだと思いますが、この公演については特に「画面に入りきってないな」という感覚が強かった。ひし形舞台のまわりに出演者が配置されて、それぞれが音だししたり、次に使用する道具を準備していたりするのを観つつストーリーを追うのが思いの他、この演目の面白さを増幅させていたのだ、ということをひしひしと感じました。
それからTVでみるとかなり皆様の演技がオーバーに見えました。野田さんと美波さん親子が出てくると「ええい、うるさいやい」というくらい。溜水役の方はTVでもセリフが聞き取れない……*1。松さんの役も、こんなに最初からほぼ最後までぴりぴりしていたっけ?と。クライマックスの嗚咽シーンは生のときもすごかったけど、画面で見ると「何もそこまで」!というひんむきだし(ってなんだ)具合で。それを思うと、最初から感じていた過剰さについても「生で圧倒されるときって実はここまでやってんだ」なんて思ってしまいました。直後に通常トーンの松さんがインタビューに答えていたのもあって。アンタ、女優だよ……。
どちらにせよ、この作品は好きです。難解さもなく、各所各所でストレートに伝わってくるので。

*1:そんなに嫌うなよぅ>私