sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

ブルーシート @ 豊島区 旧第十中学校

作・演出:飴屋法水
出演:いわき総合高等学校 卒業生 他

降ったりやんだり弱まったり強まったりする雨の中、雨合羽だらけの校庭で。
もう一度観るのでメモ書き程度に。
いわきでの上演(2年前と先日東京での上演を前にいわきで行われた今回の再演の初回公演)は観ていません。



いわゆる「普通」の学校の校庭、バスケットゴールがあってサッカーゴールがあって、向こうには校舎が見える。震災から2年後、現役高校生だったことの彼/彼女たちの演じたブルーシートと震災から4年後のいま、それぞれ大学生だったりフリーターだったりする彼/彼女たちの演じるブルーシートはだいぶ違うのだろう。きっと校庭に立つ時の心の在り方にちょっぴり懐かしさが含まれたりするんだろう、と思ったところではたと気づいたのが、「わたしの思った「普通」の学校の風景と彼/彼女たちの学校の風景は違う」ということでした。劇中でも言っていたじゃないか、「校庭に建てられたプレハブの校舎」って。冒頭にもいわき高校の先生が説明する映像がながされてた。「あっちの北校舎*1は形はあるけど“全壊”の扱いです」。彼/彼女たちはその北校舎に入ったことは、入学前、震災の数日前の入学試験のときだけだったと。
東京にでてきたコはそのときかもしれないし、いわきに留まっているコたちは今回の公演でかもしれない、学校の校庭にたったときに何を感じるのだろうと、想像してみようとしたけれど、見当もつかなかった。そして、こういうかたちの「想像を絶する」ってあるのだな、と思ったのでした。


それでもなお出演している彼/彼女たちはキラキラして見えるのでした。キラキラした彼/彼女たちが存分にキラキラするアクティブなシーンの終わりがどれもこれも静かに影を落としながら*2ぷっつりとフェイドアウト*3するのには、雨によるのと違ったタイプの冷やかさと「そこにある強さ」とを感じました。「人間は忘れることができる」と言いながら忘れてしまいたいかもしれないことを見せてくれるって、なんて強いの。

*1:あれが「いわきから来た女子高生」公演でたびたび登場してた北校舎か

*2:実際は雨だったので影などみえなかったけど

*3:矛盾してるけどそう感じた