sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

機械(鏡面仕上げ、メッキ仕上げ)/ ペンギンプルペイルパイルズ @ 下北沢OFF・OFFシアター

ko-moto2005-02-19
ほぼ同じ話を少しキャストを変えて行われている公演。1日で両方見てきました。

舞台は洞窟内。そこで生活する人もいる設定。そこで機械をめぐって登場人物4名での会話劇が展開されました。1時間10分と短い上演でした。物語としての展開はあまりないのですが、ちょっとしたセリフや仕草でくすりとさせられたり、しんみりさせられたり。
印象に残ったのが以下のセリフ(うろ覚えですけど)。

人をバカにするのはここじゃない。上にあがって空の下でやるべきだ。そうしたら反省できる。こんな天井の低いところでやることじゃない。ここじゃ人間が大きすぎる。自分のちっぽけさを実感できない。


あと、最後の「ここで作ったものだからここで使うんじゃないか」とか。あぁ、なんか見て良かったな、という気にさせられました。最近、生死についてとか、時空や夢うつつのゆがみを考えながら見るものを多く見ていたので(そういうのも大好きなんですが)、リラックスしながら味わうお芝居もいいよねぇ、と。

役者さんは客演のお二人がよかったです。NYLON 100℃の村岡さんと、シャンプーハットの赤堀さん。それぞれの「仕上げ」において、同じポジションの役だったんですが、おいしい役どころってのもありますが、仕草とか言い方がいちいち面白かったです。シャンプーハット、なぜか日程が合わなくて見に行けないんですが、次は見に行きたいなぁ。

sakerockの音楽は前回と比べると控えめ(前回は生バンドで入ってたから当たり前ですが)。入りの音楽と、機械が奏でる音楽として使用されていました。普段のサケさんでは使用してない、パーカッションとキーボードがメインで使用された音楽でした。いつにもましてリズムに重点を置いた作りをしていて、見事に劇中音楽な仕上がりでした。すごいなー、やっぱりかっちょいいよ!
なんていってたらソワレにはサケのドラムの伊藤さんがお客さんで来てました。ちょぉーーうかわいい彼女とラブラブな雰囲気をびしばしに出してみておられましたよ。ひゅーひゅーだよ!(古い)

しかし駅前劇場とOFF・OFFシアターの入った建物。ここが妙に白い建物になってから、劇場だけじゃなく下北の南口の姿をヘンに変えてしまったように思って切ない。あの少しすえた雰囲気がよかったんだなぁ、と変わってしまってから実感してしまいます。