ラスト、ラストシーンというかエンドロールというか、「キタ!」てなった。
恋愛映画だったとはつゆしらず。さらに観ながら「この疾走感はアレだね、トレイン・スポッティングぽいね、ウンチまみれだしね」と思っていたら、まさにダニー・ボイル監督だったのでした。
子供時代の人と風景の描かれ方が好きでした。がーっと疾走して街の内部を映した後で、その街を俯瞰してみせてくれるシーンがあって、そのシーンはかなり重たいシーンだったのだけど、違うところでうわっとなりました。
おとなになってからのジャマールくんが、なんというか悪いところで「三つ子の魂百まで」てカンジで、身につまされるというか「あらがえない」って思ったりしました。小さい頃からちょっとずつダメなところが大人になってもちょっとずつダメ*1。そんなジャマールくんだものだから、ミリオネアの展開よりもラティカとの展開の方にものすごファンタジー*2を感じました。シンプルでストレートな話は良かったけれど、がつんとはこなかったなーと思っていたら、脚本が「フルモンティ」の方だと聞いて妙に納得。……情報を仕入れもせずにざんねんなコンディションで観にいってしまったようす。面白かったですよ。