sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

接吻

ユーロスペースにて。万田邦敏作品。

いやー、評判どおりすげかったー!
まだ観ていない方、「小池栄子とトヨエツが出てる」程度しか知らないうちに映画館へ走れ!と強く強く言います。
走れ!

これ、淡々としているようにみせておいて、隅から隅まで計算しつくされてるものすごクレバーな作品なんだろうと思います。サマータイムマシン・ブルース(舞台版)がお客さんと作り手が一緒にピースがはまっていくのをみて楽しむ作品だとすると、この作品はにおわせ加減を調整し、観客が見事にはまっていくのを作り手が観ながらほくそ笑んで、ラストスパートでピースをがちっとはめて落としてるカンジ。計算ずくだー。ちょっと憎たらしさを感じるんだけど、それもふくめてすっかりあんぐりした自分が気持ちよかった。

http://www.seppun-movie.com/

途中途中のセリフから他の作品を思い出したりとかしました。えっと、ほ、ホットロードとか(恥ずかしい……?)、船を建てるだとか。「今度は私がママを捨てる」と「あの時俺は既に罰を受けてたんだ」です。映画を観た方には「コイツ単純」と思われること必至。