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「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

三月の5日間 / チェルフィッチュ @ 六本木Super Deluxe

ふたたび観に行きました。ソワレ。
今月お金を使いすぎているのでもう一度観るのは諦めよう、と決心していたはずが、本日仕事で半期に一度の(ボーナスあげろ!を主張する)面接の日で。10数年先の展望なぞについて考えを求められたのですが、そんなの私が知りたいわ、てのと、それを考えるにあたって避けておいた方が良いと思われる要素*1を考えつつ話していたら「は」としてしまったのです。「今の私はミッフィーちゃん」。
うまく伝えようとがんばるあまりにいつも以上にしどろもどろ。面接が終わった瞬間には壁に向かって膝をかかえていたい気持ちになってしまい、「も、もぅ帰るもん!」とすねて六本木に走ったのでした。
やっぱり本家はすごかった。

しかも本日は三月の5日間の初日だったのですね。2003年3月20日*2が初日。本編の日付ぴったりに観たお芝居はサマータイムマシン・ブルース(8月18、19日)に続いて2回目です。単純なようですが結構うれしくなっちゃいます。

当日券は開演10分前集合だったので心配していたのですが、無事、前回と逆サイドに案内されました。よかった。今日は照明やしゃがみこんだ方々の所作までよくみえました。
特にラストのライト。見る方向が違うとずいぶん印象が違って。あのラストシーン好きすぎる。
飲み物を飲みながら観劇できるスタイルの上演なのですが、上演中にグラスが倒れたりして音が出ると出演者全員がその音をしたほうを振り向くことが数回ありました。前回のパフォーマンストークの際、岡田さんが「動きについてはずっといっしょにやってきている俳優さんたちを信頼しているので、かなり俳優本人に任せ、演出していない動きでもそのまますすめることが多い」「言葉に対しての自由度は一切ない*3。俳優が独自のセリフを生み出すことはない」とおっしゃてたのを思い出しました。
それから、いつも山縣さんを凝視してしまいます。はじっこで座り込んでる時も。前2作の時もそうでした。あの飄々としただらしなさがたまらないのかな。単に好みなのか。安田大サーカスの団長説に納得したりもするんですけど。今回は特に小説版を彼のイメージで読んでしまったのでよけい観ててどきどきしたのかもしれません。

初回観劇→小説読了→2回目観劇→戯曲入手予定、てな状態です。思うことありまくりなのですがなんかうまくまとめられません。いずれちゃんと書けると良いんだけど……。本当にチェルフィッチュに関しては論述上手な方が多くて、読めば読むほど「なるほど」と思ってしまってまとめられなくなっていってしまうのですね。なんでしょこの言い訳。

*1:ホントは最重要項目なんだけど、それを言うと議論がそれたり思考停止を招きがち

*2:本編の中では「20日ってのは現地(米国)の日付なので正確には21日だそうですが

*3:結構強い口調で