sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

桜飛沫 / 阿佐ヶ谷スパイダース @ 世田谷パブリックシアター

出演:

山本 亨/橋本じゅん
水野美紀/峯村リエ
山内圭哉/猫背椿/市川しんぺー/真木よう子
吉本菜穂子/富岡晃一郎/川原正嗣/前田悟/横山一敏/大林 勝

中山祐一朗/伊達暁/長塚圭史

1年ぶりの本公演。昨日の今日なのと、ちょっと苦手な時代劇ってのと、休憩込み3時間20分ってので少々テンション落ち気味に三軒茶屋へ。しかも睡眠不足で渋谷までも三茶までも眠りこけてあやうくのりすごすところだったりして。

とかいってたけど面白く観劇して帰途につきましたよ。
ネタバレしちゃいそうなのでたたみます。


1幕と2幕。最後のほうにちょこっとだけ関連があるけれど基本的には違うお話でした。ワタシは1幕のほうが好みでした。子供を持つことができないお役人兄弟の単なる嫉妬による「子供3人政策」と、子供をぼこぼこ作っちゃう村人たちをめぐるお話。時代劇らしい*1勧善懲悪ベースのお話だったような。猫背さんと吉本さんの女性コンビの作り出すほんわかとした空気とコメディ部分とが効いてました。それからやっぱりじゅんさんの殺陣ってかっこいいですね。
2幕は少し重たかったですかね。罪と罰?というか。緩急つけながらもずっと散っていた桜が美しかったです。

心配していたしゃべり言葉ですがまったくもって現代用語でした。あぁよかった。

伊達ちんのあの体格であの性格で超弱くて、笑っちゃった。脳みそ体育会ともまた違った方向性(失礼)。猫背さんに思いっきり「あの人弱いのよ!」って言われてるし。圭史と吉本さんの「エラが好き」いちゃつきを見て「あれいいなぁ、あれいいなぁ!」も好きだったわ。かわいらしすぎる。だって確かにあの「エラがいい」は良かったもん。私からぶばー!と出たうらやまビームを猫背さんが体現してくれました。わはー。そいから「同じこと2回言った」が伝染してました。

パンフレット2000円。どうだったんでしょう。見本をちょっぴりだけ立ち読みして購入はやめてしまいました。

あ、隠した割に大したこと書いてないな。

長塚さんのホンでホームコメディとか見てみたいなぁ。ベースがコメディでちょっとだけ毒、てな今と比率を交換したカンジで。というのも最近の長塚さんのお仕事には、なんとなくですが挑戦し続けているんだけど「あとちょっとの掘り下げ」が欲しいなぁと感じてしまうことがあるからなのです。ラストショウもすごく好きだったけど、女性が典型的過ぎるなぁ、とか。戦争を扱うことにしても重すぎて「重っ」ってことが中心に扱われていたりして*2。だからたまには後に何も残そうとしない軽いの観てみたいなー、長塚で。あえて持ち味じゃないジャンルで。たぶん何も残らなくても劇場で事件は起こせるんじゃないかい、ケイシー*3

*1:ほとんど見ないけど

*2:どちらかというと見解や解釈を知りたい、と思うので。こちらの理解力が足りないせいだったら申し訳ないですが

*3:参考:スタジオパークのインタビュー