読了
- 作者: 角田光代
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2002/11
- メディア: 単行本
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やっと会えたね(c)つじ、角田さんの非恋愛もの。1つの家族を、それぞれの人物(姉、父、母、祖母、家庭教師、弟)から描いた連続短編集でした。表題の「空中庭園」は母の視点から描かれていましたが、これが一番ぐっときました。いや、これ以降がぐっときたというべきでしょうか。不用意に読んでしまってちょびっと凹みそうに。
これ、映画化されるんですよね。こないだ映画を見に行ったときに予告編をみましたが、豊田利晃監督。「青い春」のヒリヒリ感を思うと、この本にただよう静かな諦念、焦燥、絶望をどう描いてくれちゃうのか、すごく期待します。空と電線と雀とか、電車ファスナーな景色が綺麗にかつそら恐ろしげに描かれそう。「青い春」は断然映画館で見た時のほうがぐっと来たので、これもちゃんと見に行こうかな。姉役が鈴木杏ちゃんってのがイメージにあいすぎててびっくり。勝地涼さん((どの役かわからないけど出るらしい))には森崎くんをやってほしい。「逃げてー」が似合いそう。