sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

チルドレン / 伊坂幸太郎

チルドレン

チルドレン

読了。

陣内のキャラクターが知人とかぶってかぶって。通常、こういうキャラクターが出てくると「このストーリーの中だからいいけど実際いたらやってらんねーぞぅ」と思うものなんですが、その知人も「なぜか憎めない」キャラなもので、すんなり読めました。
その陣内を軸としてつながっている短編がいくつか収録されていました。相変わらず読み終わった後はすっきりさわやか。それが嫌味でないってのも不思議なものです。なんかいわゆる「イイ話」を読んだあとのような気がするのはなぜでしょう。オーヘンリー読んだのかなぁ、みたいな。そうだよね、みんないい人ビバ思いやり!みたいな(ちょっといいすぎ)気分になりかけましたよ。読み口はかなり飄々としているのにね。不思議だねぇ。
さて、子供がぐれないかっちょいい大人めざしましょか。