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「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

誉め

最近ふとつけてみたらスペシャで「熱血スペシャ中学」をやっていてよく見るんです。で、虎の門のしりとりもよく見るんです。そこに共通するのはもちろんいとうせいこうさんなわけですけど。私がせいこうさんを見ていてもう本当にすごい、とひれ伏してしまうのはものすごく自然に人を誉めていることです。「のせてる」といった面もあるのかな。特にスペシャの方はお笑いじゃないミュージシャン相手に色んな案をフリップに書かせることが多いから虎ノ門と比べると「笑い」としてはコメントのつけ方が難しい発言がそれなりにあるのに、必ず笑って、必ずその発言の良い所をコメントに含めて、必要であればちょっとだけけなして次の発言を誘導したりしてる。それでみんなが気後れすることなく自由に発言できているように見える。すごい。本当に人の良い点とか面白いところを見つけるのが上手な人なんだなぁ。
音楽も本も芝居も、数をこなすごとに色んなことが言いたくなって、詳しくなればなるほどアラも見えてしまったりして、それは文化的活動だけじゃなくて仕事とか人と人の付き合いの中でもそうなってしまう傾向にあるような気がします。いい歳していまさらなこと言ってるか。
なんか時々ふと気がつくと小さい小さい大したことない事柄が積み重なって凹んだりすることがあって、でもそういうときってもうこういう凹みについてもちょっと鈍感になってたりするものだから、素直に凹みきることもできなくなってたりします。今日はなんだかそういう「あー、麻痺してるなぁ」と思っってしまって、そのときに「たまには誉められたいなー」と頭の中にぽつりと浮かんできたのでした。そして「誉められたいって思うってことは、自分もあんまり誉めてないんだろうなぁ」なんて思ったらせいこうさんの「誉め」を考えてしまったのでした。なんでしょう、このとりとめのなさ。

「誉め」については糸井さんのところの企画(http://www.1101.com/homedou/index.html)もありますね。訓練したい。