読了
- 作者: 北尾トロ
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/07/01
- メディア: 文庫
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裁判傍聴記です。さらに趣味として裁判傍聴を始めたばかりの方がとまどった点など含めて書いてくれているので面白かったです。学生のときに一般教養の法学の授業の単位をとる条件が「裁判を傍聴してくる」というもので、一度だけいったことあるのです。だから雰囲気とかはちらりと分かって余計面白かったかな。
ただ、趣味として裁判傍聴することによって感覚が麻痺してくるのは怖いかも、と思いました。特に痴漢やレイプの裁判で盛り上がりを期待して、プライベートな部分や詳細を聴きたがる姿勢には多少「うへぇ」と思わされました。映画「それでもボクはやってない」を観たときに思った「裁判に被告としてかけられるだけでも十分な屈辱である」ってこと、被害者側も証言することについては同じかもしれないということが身近に(といったらヘンですが)ひしひしと感じられるからかもしれません。
単純に傍聴記としては面白かったです。