sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

第51回岸田國士戯曲賞最終候補作品

ノミネート作がでてました。

青木豪『獏のゆりかご』(『せりふの時代』2006年秋号)
赤堀雅秋津田沼』(上演台本)
中島淳彦『ゆれる車の音』(上演台本)
はせひろいち『歪みたがる隊列』(上演台本)
東憲司『海猫街』(上演台本)
蓬莱竜太『ユタカの月』(上演台本)
前田司郎『さようなら僕の小さな名声』(上演台本)
本谷有希子『遭難、』(上演台本)

http://www.hakusuisha.co.jp/kishida/selection.php

わあ、ここ数回の常連とはいえ前田さんのよりによってこの作品がノミネート。これでとったらある意味いやんなっちゃうじゃん、にゃはは。あげるなら2個あげないと*1。前田さんのは「ふたりいる景色」も相当よかったですけどこっちなのね。
そんでケイシーがいない。今年のケイシー作品って……「桜飛沫」「アジアの女」か*2。そうか。前回LAST SHOWで取れなかったことを考えると納得かもしれません。

ノミネート作で上演を見ているのは、青木さん、東さん、前田さん、本谷さん。こういってはなんですが観ていないのがとってくれるといいな。青木さんは「海賊」が素晴らしすぎるほど素晴らしかったし、東さんは「博多湾岸台風小僧」が好きでしたし、前田さんのは飛び道具的公演でしたし、本谷さんのは脚本としては正直がっかりした作品でしたので。今年すごく表に出てきた方、という印象があるので蓬莱さんがとりそうな気がします。

チェル、ポツ、宮藤さんときたここのところの受賞作から比べると、いわゆる「よくできた」作品が多いような印象です。

*1:観た人にしかわからないことを書いてしまいました

*2:「イヌの日」は再演で手を加えてはいるそうですけど、そういうのは対象にならないのかな