sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

 2017年観た映画

33本。新作28本(うち重複2本)、旧作4本、昨年との重複1本。
序盤飛ばして今年はよく観てるな、と思っていましたが、蓋を開けてみればそこそこくらいでした。

今年は特に好きな映画をよく観られた印象があります。ほぅ、って感嘆のためいきつきながら映画館を出るカンジ。中でも好きだったのを3つ。

  • お嬢さん

わたしはこの映画が今年一番好きでした。
好きだったけど、人におすすめしにくい映画。

お屋敷までの道もお屋敷もお庭も景色がたまらないし、そしてあの背中のボタンたくさんのドレス、なー。たまんないです。男どもをけっとばして舌を出すみたいな痛快さもさいこう。

原作本まで買って読みましたが、後半の展開がまったく違っていました。原作の展開をそのまま映像にしても観るのがつらそうなので、ばっさりいったの英断なのでは。

下に書いていますが、オープニングがとにかくさいこう。そしてたくさん話題になっていました、音楽と映像(ストーリー)とのシンクロぶりが楽しかった。映画観た後に、使用されている曲を聴きまくりました。

好きなシーンがたくさんありました。オープニングがぶっちぎりでよかったのですが他に
・キュートなベイビーとデボラのコインランドリーでのシーン
・Focusの『Hocus Pocus』で徒歩で逃げるシーン
・デボラのカフェでボロボロのジョン・ハムと再会するBarry White『Never Gonna Five You Up』のシーン
ああ、こうやって書いてると今にも映像をあさる旅へと出かけてしまいそうです。

ものすごいタイトル詐欺!邦題!と思って調べると、原題『How to Talk to Girls at Parties』。原題からしてタイトル詐欺だったという。
「詐欺」って言ってるけど、わたしはタイトルどおりのラブコメ的なことをやってくれるよりも嬉しくて「さすがです!」て言いました。

公開前に来日した監督ジョン・キャメロン・ミッチェルが日本でヘドウィグ・アンド・アングリーインチスペシャルショーケースをやってくれるという、最高のプロモーションをやってくれたのでした。生ヘドウィグが観られる日が来ると思ってなかったので感激。そのお礼のつもりで手土産携えて映画を観に行ったら、結局また素晴らしいモノいただいてしまってどうしましょう、という気分になりました。

あとはトピックとして、

  • 嘘の公演チケットが出回ってしまったことを(いけないことなんだけど)少しだけ納得してしまうくらい魅力的だった『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』
  • やっっっっっと観られた『クーリンチェ連続殺人事件』
  • 立川の極爆で『ベイビー・ドライバー』を観に行ったついでに観たら、またしてもたまらない韓国映画だった『新感染』。『新感染』はこのあと旅行で行った長崎バイオパークにいたアライグマの群れがエサを求める姿がゾンビにしか見えなくなる*1という効果ももたらしました。

それから今年はオープニングがさいこうな映画が立て続けにきました。

  • Baby Driver

この映像、ずぅっとリピートして観てました。何回観てもわくわくする。

映像の面でも音楽の面でも車の面でも、話題にして人におすすめしやすい。おすすめして映像見せた知り合いが何人か実際に映画館に行ってくれてドはまりしてくれたのも嬉しかったなー。

  • LA LA LAND


初日に映画館に観に行って、「これだけ観られればもう満足です」と思ったオープニング*2

おお、日本語タイトルで検索したらオープニング映像があった。珍しい。

『New Rose』は学生時代の思い出のある曲なので、それもあってものすごーく興奮した映像。自転車で疾走。


役者さんは

誰にも文句は言わせない、という活躍ぶりとかわいさだったのでは。何かの話題でワイドショーで扱われていたときにまだ10代と知って驚愕しました。

  • マ・ドンソク(『新感染』)

あの!上着をかなぐり捨てるシーンはこの映画のハイライトだったのでは!1回しか観ていないので確信できないけど、2回目観たら多分確信できる!出回っていた雑な料理映像とか、韓国では配布されたというマ・ドンソクパフ(お化粧の)とかも含めて、今年知った方の中ではかなりの勢いで惚れました。

  • ファン・ジョンミン

コクソンのあの祈祷師フェスのインパクト!
『新しき世界』のチョンチョン兄貴からして好きだったのですがまたしてもやられてしまいました。白シャツ1枚、下半身丸出しで人を殺しまくるという『アシュラ』も観たかった(血みどろ暴力に耐えられるかどうかの葛藤でいまのところ負けています)。

2017年観た映画リスト


01/02 風に濡れた女
01/02 エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に
01/09 牝猫たち
01/11 雨の日は会えない、晴れの日は君を想う
02/18 ザ・スライドショーがやってくる!「 レジェンド仲良し」の秘密 初日舞台挨拶 @ 109シネマズ川崎
02/22 3月のライオン 完成披露試写会 @ 東京国際フォーラム ホールA
02/24 ラ・ラ・ランド
03/08 お嬢さん
03/08 ホドロフスキーの虹泥棒
03/16 SUPER FOLK SONG〜ピアノに愛された女(のんトークゲスト)
03/19 お嬢さん
03/19 哭声(コクソン)
03/20 牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件
04/01 ハードコア
04/01 ムーンライト
04/01 We Are X
06/29 ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣
07/01 セールスマン
07/01 マンチェスター・バイ・ザ・シー
07/01 イイネ!イイネ!イイネ!
07/17 シネマ歌舞伎 東海道中膝栗毛<やじきた>
07/17 シネマ歌舞伎 阿弖流為
07/24 ブランカとギター弾き
08/16 20センチュリー・ウーマン
08/16 狂覗
08/30 ベイビー・ドライバー
09/02 ベイビー・ドライバー
09/02 新感染 ファイナル・エクスプレス
10/01 オン・ザ・ミルキーロード
10/01 ドリーム
11/19 エンドレス・ポエトリー
12/01 KUBO クボ 二本の弦の秘密
12/13 パーティで女の子に話しかけるには

*1:https://www.instagram.com/p/BZWKdlNnlhF/?hl=ja

*2:実際、映画自体そんなカンジだった、とか失礼なことを隠して言う