sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

 2016年観た映画

のべ34本。旧作12本 新作18本、ダブり3作品(『シン・ゴジラ』2回、『阿弖流為』3回、『この世界の片隅に』2回)。

音楽まわり 旧作5本(PeachDavid Bowie Is、Sign Of The Times、Purple Rain、SUPER FOOLK SONG)新作2本(JB、ジャニス)
演劇まわり 7本(夜中に〜、阿弖流為、研辰、葛城事件、何者、テラスにて、裏切りの街)
が多かった。


年末に行った広島旅行で、ご当地の映画館、呉ポポロで観ました。
これがすごくよかったのだろうな、と思っています。
というのも、基本的には戦争が絡んだ作品は敬遠しがちなのです。
映画館を出たら、映画の中と同じ呉の街並があり8(時代はずいぶん違うけれども))、360度ぐるりと見渡せばどこを見ても山がそびえたっているその環境の中、映画に登場した場所を歩いてみたのは良い旅でした。広島のホテルに戻ればすぐ近くにあの百貨店があったりしましたし。


映画の内容そのものについては各所でいろんな方が素晴らしく語ってくださっているので、「ぐっときました」でいいかな。ひとつ、個人的に「おお」と思ったのは、すずさんが空襲を受けて「ここに絵の具があれば」と思った後、義父さんがすずさんをかばいながら軍歌を歌うシーン、直前に観たお芝居『治天ノ君』を思い出しました。そういえば「お姉さん、モガだったんですねぇ」という台詞があったわけだし、これはあのお芝居で描かれていた時代のすぐ後なのだ、ということが急に実感できました。私はとにかく歴史に疎くって、大河ドラマ真田丸』もキャスト表を見ながらどうにかこうにか関係性を把握していたくらいなのですが、歴史が好きな方たちの楽しさってこういうことなのかもしれない、と思ったのでした。


これも予告ではまず観に行かないと思っていた映画なので、楽しめたことが嬉しかった。映画そのものもですが、TwitterやらLINE LIVEやらでの盛り上がりっぷりを眺めるのが楽しかったです。

  • 何者


性表現のない三浦大輔が、映画で優しさを見せていたのが印象的でした。ラストの優しさ、びっくりしたなぁ。(監督自らのプロモーションっぷりにもびっくりしてた)
三浦大輔っぽい毒は特に劇中劇に*1。うそんこチェルフィッチュとうそんこままごと。悪い。
こんな売れっ子キャストで映画撮って、このあと三浦大輔も売れていくのだろか。
あ、あとこの映画のもでしたが、菅田将暉がかわいい1年でしたねぇ。


ついつい高ぶって限定の前売り券を絵柄違いで4枚購入したのでたくさん観ちゃいました。3時間半の長尺もぜんぜん苦にならない、むしろまだまだ観たい!
新橋演舞場ではあまり近くからは観られなかったので、表情の機微を観ることができたのがホントに幸せでした。ラスト近くのアラハバキの素晴らしさったら、ねぇ?それと、生で観たときに自分でもひくほどときめいてしまった田村麻呂の「逃がすかよ」、シネマ歌舞伎版では飄々とした言い方バージョンだったのですこし残念、でも3時間半すべてがクライマックスのようなこの作品だから、それぐらいでちょうどよかったのかもしれない(真顔)(どうかしてる)。
テレビ放送が観られないチャンネルだったのがなー。購入できるようにメディア化していただきたいものです。

2016年観た映画リスト


02/06 ジプシーのとき
02/06 SUPER8
02/06 Peach〜どんなことをしてほしいのぼくに
02/19 夜中に犬に起こった奇妙な事件(ナショナルシアターライブ)
03/02 デヴィッド・ボウイ・イズ
04/10 惑星ソラリス   恵比寿映像祭 坂本龍一舞台挨拶
04/10 地球に落ちてきた男
04/15 バベットの晩餐会
04/30 サイン・オブ・ザ・タイムス @ 渋谷HUMAXシネマ
05/01 スポットライト 世紀のスクープ
05/01 ルーム
05/02 ズートピア
06/28 シネマ歌舞伎阿弖流為
06/28 FAKE
07/09 TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ 横浜ブルク 宮藤官九郎舞台挨拶
07/24 シネマ歌舞伎阿弖流為
07/31 シネマ歌舞伎『野田版 研辰の討たれ』
07/31 シネマ歌舞伎阿弖流為
07/31 パープルレイン(シネロックフェスティバル:丸の内ピカデリー
08/03 シン・ゴジラ
08/10 シン・ゴジラ
08/14 団地
08/14 ブルックリン
08/14 裸足の季節
08/15 シング・ストリート
08/18 葛城事件
08/18 ミスター・ダイナマイト:ファンクの帝王ジェームス・ブラウン
10/10 ジャニス:リトル・ガール・ブルー
10/19 何者
11/09 At the terrace テラスにて
11/12 裏切りの街
11/30 この世界の片隅に @ 呉ポポロ
12/10 この世界の片隅に 二子玉川109シネマ 監督・のん舞台挨拶
12/22 SUPER FOLK SONG ピアノが愛した女。 (新宿バルト9 矢野顕子トークショー

*1:この部分演出したのはどうやら杉原邦生さんらしいですけど