sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

岡村靖幸 2016 SPRING TOUR 幸福 @ 神奈川県民ホール

ko-moto2016-05-03
4/28(木)、4/29(金)*1と5/3(火・祝)を観ました。


11年ぶりにリリースされたアルバム『幸福』の名前を冠した大規模ツアー、その名のとおりとっても幸福でした。わたし、女の子に生まれてきてよかったわ!
『幸福』に収録されている曲たち、すでに何度もライブでやってるからってのもあるけれど、盛り上がり方は往年の「全盛期」と言われていたころと遜色ない、むしろそれ以上かもしれなくて、ものすごく健全だしものすごくうれしいこと。

復帰して3年くらいはちょっとあったライブ前の不安や緊張感もほぼなくなって、(岡村ちゃん本人も言っている)魂を込めた熱唱を聴くことができて、いまこの時こそが幸せだなって、何度も言うけどツアータイトルそのままのことを感じておりました。
そう、冒頭で岡村ちゃんが「会いに来たよ 一緒に幸福について考えよう」って言ってくれるんだけど、言われたそばから幸福になっちゃって一緒に考えられなかった!


以下、ネタバレありありなので、これからの方はご覧になりませぬよう。


あっ、その前にこれだけは。
3日間をまとめてこの5/3の神奈川県民ホールのエントリに書くのには意味があって、それはわたしが横浜県民だからです!
そりゃ東京までそんなにかからないしいそいそと出かけますけど、やっぱり飛ばされがちな横浜に来てくれるのはホントにうれしい。
だって岡村ちゃんが「横浜ベイベ」「神奈川ベイベ」って呼んでくれるし!勢い余って(というかホールの名前だから)「神奈川県民ーーー!」とか叫ばれてつい「はーーーい!」と返事しながらぴょんぴょんはねる神奈川県民(わたし)というヘンな場面も発生して、もううれしいったらなかったです。「横浜ベイベ」だけでなくちゃんと「神奈川ベイベ」も入れ込んでくるあたり、さすが岡村ちゃん

岡村ちゃんを横浜で観たのは2007年『告白』ツアーぶり、9年ぶり!もっと横浜ベイベさせてくれるとうれしいなー。





今回のハイライトはやっぱりPrinceの『Sometimes It Snows In April』をピアノで弾き語ったのちの『だいすき』ワンフレーズ

君がだいすき あの海辺よりも だいすき 甘いチョコよりも こんなに大事なことはそうはないよ 君がだいすき あの星空より だいすき 赤いワインより 女の子のために今日は歌うよ

岡村ちゃんが「和製プリンス」と呼ばれていたのはいつごろだったでしょうか*2。少なくともわたしが岡村ちゃんを知ったころは言われていました。だから、というのもあって、4/21に亡くなったPrinceの曲を歌ってくれるのかどうか、ちょっと不謹慎かなと思いながらも考えていました。そう、さんざん聞かされた「和製プリンス」というキーワード、にもかかわらず、岡村ちゃんがPrinceの曲を歌っているのを聴いた記憶がわたしにはなかったのです。
曲やステージングに影響をうけまくっているのは映画『サイン・オブ・ザ・タイムス』を観れば一目瞭然ですが。
そんなもんですから、「もしかして」と思った弾き語りアタマ、岡村ちゃんが「Tracy」と歌った瞬間に息とまりました。和製プリンスがいまPrinceを偲んで歌っています、しっくりとじっくりとそして熱く。そしてその後の『だいすき』は語りかけるように噛みしめるように歌うものだから、もうわたし胸が苦しい、ぐっと、ぐっときてしまいました。

このPrinceのアンプラグド、こないだMTVでも放送してくれましたがホントいいですよねぇ、白シャツスーツのかっこよさにため息出るわ。
以前、いつのタイミングだったかな、「PrinceのPaisley parkの全貌を紹介!」的な番組が配信されたことがあって、一部の壁のど真ん中にPrinceの肖像画があって、Princeの左側には「Princeが影響を受けたアーティスト」、右側には「Princeが影響を与えたアーティスト」が描かれていたんですよね。あそこにぴょいって岡村ちゃんが描かれていればいいのになーなんて。


セットリストに組み込まれているカバー曲はEW&Fの『Can't Hide Love』。ライブでの岡村ちゃんお着替えタイムのバンドのみなさまのお時間にも、EW&F『Let's Groove』のイントロがちょろっと出てきたりしてました。たぶん2/3に亡くなったモーリスホワイトへの追悼としてツアーセットリストに組み込まれたのだろうと思います。しかしこうしてみるとホント、今年はなんて年なのでしょう。


あと、個人的には「岡村ちゃんディアンジェロ観た?」ともちょっと思っちゃいました、というか思いたかったです。


それから今回のセットリストで特筆すべきは『(E)na』でしょうか。恐らく生で聴いたのは25年以上ぶりかと。


今回「ついていきます!」とメロメロになったのは『ヘアー』でして。
イントロの出だしが何回か繰り返されるじゃないですか。
あそこで岡村ちゃんが斜め上にビシっとポージングしたところを、後ろからライトが照らすのですよね。
照らすんですよ。
後光が!このかっちょいいポーズの岡村ちゃんに後光が!
ハハァ〜(ひれ伏す)


この3回でかわいらしかったエピソードは横浜でのコレですね。

気付いたあと、「あ、そっかこっちね」てたいしたことございません的なお顔をしてたけど、ちょっぴりはにかみが漏れてしまっていたのが強烈にかわゆらしかったです。

横浜ベイベ (東京ベイベも大方似ていて、「〜のとき」は3公演まとめて思い出したのを書いてます)


横浜ベイベ 君は幸福って何か知ってるの?
僕はまだわからない(暗中模索中なんだ、迷走してるんだ)
君はどういうとき幸福なの?

告白されたとき
テストでいい点がとれたとき
お母さんの作ったカレーやハンバーグが美味しいとき
夕飯が美味しいとき
お母さんありがとうって思うとき
友達が大切だって思うとき
子供を抱きしめるとき
子供が愛しいとき
あの娘の笑顔がかわいいとき
芝生の緑がきれいなとき
夕焼けがきれいなとき
星空がとてもきれいなとき

僕にはまだわからない、「あん、暗中模索」してるんだ
決定的な答えは出ていないけど、
君に会えて、君の前で魂をこめてうたっていることは
間違いなく幸せだぜ
君もそうだといいな

うろ覚えセットリスト


できるだけ純情でいたい
Can't Hide Love(EW&Fカバー)
新時代思想
どぉなっちゃってんだよ
カルアミルク
Punch↗
祈りの季節
ぶーしゃかLOOP
揺れるお年頃
(バンドタイム。途中EW&Fの『Let's Groove』ワンフレーズ)
ラブメッセージ
彼氏になって優しくなって
イケナイコトカイ
いじわる
愛はおしゃれじゃない
ビバナミダ
(白石さんMC)
あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう
だいすき

〜カーテン〜

(E)na
ヘアー
ステップアップ↑(ゆったりVer)
(白石さんMC。グッズ紹介)
Super Girl

〜カーテン

Sometimes It Snows In April〜だいすきワンフレーズ
東京ベイベ or 横浜ベイベ
Lion Heart
Out Of Blue

*1:両日ともZepp Divercity

*2:最近はあまり言われていないですよね