sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

FREEDOMMUNE 0<ZERO>ONE THOUSAND 2013 @ 幕張メッセ

「FREEDOMMUNEにBOADRUM」。このニュースを目にした瞬間、この日の昼にとっていたお芝居*1のチケットの交換相手を探しはじめ、数日後に発売された立見券をゲットしてから知り合いにチケットを譲り、万難(?)を排して出向いたわけです。

  • 7×13BOADRUM

2007年のBOADRUMのドキュメンタリー映画「77BOADRUM」を観てから、その後海外で行われたBOADRUMに行こうかと本気で考えたりしていたのだもの。日本で観られるってのにいかないなんて、そんな選択肢はない!
http://d.hatena.ne.jp/ko-moto/20080813#p2


到着時は柵から遠く離れた位置に7×13=91台のドラムが設置されてました。


ずらり。

BOARUMの直前に他フロアで行われてたザゼンのライブを数曲眺めるも、どうにも落ち着かないので早々にBOADRUMの会場に。どうしても最前列で観たかったのです。人の頭の間から眺めてよく見えないとか悲しすぎるから。再びたどりついた会場は柵がとっぱらわれて、一番外側のドラムのすぐ後ろまで入れるようになってました。


http://www.dommune.com/freedommunezero2013/news/boredoms-presentsxboa-drum/
64と65の間あたりの最前をキープ*2


螺旋状に配置されたドラム。0番のEYEちゃんから出された指示が、1リズムパターンごとにナンバー順に派生していきます。各ドラマーさんは自分の右の人を見て、同じリズムを刻むのです。だから内側から外側に向かってリズムが順々に伝わっていくのですね。


7×13BOADRUMは7:13にスタート。

チリチリチリ……というシンバルの端っこでならす小さな音から始まり、EYEちゃんの手の動きに合わせて大量のシンバルの音がうねり始め、小説の1拍目だけのシンプルなリズムの太鼓の音が内側からぐわーって派生し、そしてドラマーが思い思いに叩き始めたり。一番前に座ってると*3、メインで聞こえるのはやっぱり目の前のドラムの人の音なのです。中盤、「自分に聞こえている音」、「中央付近のドラマーの動作」、「ひとつ前の列のドラマーの動作」が全部違う瞬間があってですね、これがまあ面白かった。メインで聞こえる自分の目の前のドラムの人のリズム向こうに、かすかに聞こえるひとつ前の列のドラマーのリズムがあって、さらには聞こえないけど動作から見える中央付近のひとのリズムが層になって感じられる。リズムを切り替えてる様子を目で追ったし、ついつい自分もちっこくどれかのリズムを刻み始めちゃったりして。目と耳と頭と手先足先と、体と五感をフルで使ってる*4感覚がもう、ものすごくきもちよかった。うしろにいた赤ちゃん(防音ヘッドフォン装着)が途中で背中をツンツンしてきちゃったりして、それもまたよかったのですよ。


各ドラマーさんたちが協力して作り上げてる様子もよかったなぁ。アイコンタクトとりながらもちょくちょく独自にフィル入れたりしててね。後半になるにつれて、徐々にみなさまの熱気で会場は微妙に曇ってきてたしバテてきてるドラマーさんもいましたね。ほぼノンストップで2時間弱叩き続けでしたものね。終わったときにお隣同士で握手やらハグやらしてる様子もしみじみとよかった。

FREEDOMMUNEは前編配信されているけど、これは映像で済まさず、実際に会場で体験してよかったなぁ!て思います。映画観たときもかなり興奮していたけれど、生では「興奮」すらも超えた状態になってたもの。

*1:三谷さんの「ドレッサー」

*2:会場ではわたしはドラマーのナンバーはわからなくて適当に座りました。64番の方はセカイイチのドラマーさんだとあとから判明。

*3:後ろで聴いてたらどう聞こえていたんだろう。始まる時間にはびっくりするくらい人があふれていたので、位置を変えることは無理でした。

*4:や、実際は観てるだけなんですけど