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音楽家 原神 玲（rei harakami 享年４０歳）が
７月２７日１９時頃、脳出血のため急逝されました。ここに謹んで哀悼の意を表し、故人のご冥福を
心からお祈りするとともに、お知らせ申し上げます。なお、葬儀につきましては、親族と関係者で執り行う予定です。
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（http://www.yanokami.com/news）
yanokamiのライブでばかり拝見していたハラカミさん。ひょうひょうとした風貌というざったい前髪で、いざしゃべるとなんかいちいちおもしろい、だけど演奏に入るといとも簡単に心地よくさせてもらっちゃう。
訃報を聞いたのは、長びいた風邪でふうふういいながら寝床で眺めていたTwitterででした。悪い噂レベルでながれはじめた訃報に、どんどんどんどん本当らしき情報が紛れ込んでくる、その様子は悪い夢のようで、いつまでたってもさがってくれない熱のせいだと思いたかった。
最近ではユザーン*1とのからみが大好きで。TwitterでのやりとりやユザーンのサイトでのQ&Aを眺めてはにやにやするのが自然と日課になっていたので、勝手に身近に感じていた方がひょいっといなくなってしまったことが、なんかまだ信じきれていません。
WOWOWの番組「Music Bar 音の系譜」の映像。すごい「らしい」。yanokamiのデヴュイング*2を目撃したことをこれからも自慢にします。デヴュイングのときからライブのたびにMCで触れられていた解散の危機。こんなかたちで、と思ったり、もう永遠に解散はないんだな、と思ったり。
訃報を聞いて思い出したのは、体を温めるために珍しくお酒を飲んでふらふらしながら音に浸って、まるで金魚鉢の中に入ってしまったようだと感じた朝霧JAMでの演奏。それと、RIJFのレイクステージで相変わらずアッコちゃんに恐縮しながら*3も、西日で見えない手元をアッコちゃんが楽譜で影を作ってあげてた姿。あのとき、レイクステージを見下ろしながら、くるりの「ばらの花」に「お」ってひっかかる若者たちを眺めながら、「そうでしょう、観ちゃうでしょう、すごいでしょう？」てなぜか私が誇らしげだったこと、すごく覚えてる。
8/5 20:30から始まったハラカミさんの“ダイドコロニカ”Ust再放送、ときどき「この人もういないんだ」と思い出しながらも、生放送を眺める気持ちで心地よい音に浸りました。4時間もの長丁場の放送がおわったと思ったその瞬間に、さっきまでとまったく同じ台所、なぜあるのか不思議だった青い熊のぬいぐるみやバナナもある台所にずらりと並べられたタブラ。その奥に険しい顔のユザーンがたたずんでいました。さっきまでの放送の続きみたいに見えるけど、これは生だ。何もいわずにハラカミさんの音にのって演奏されるタブラ、ときどきマイクで話しているんだけど険しい顔とこもりがちな早口で何をしゃべっているのかよくわからない。ただ、Twitterでも言っていた「CD買ってしかるべき環境（音質）でハラカミさんの音を聴いてください」ということは伝わってきました。険しい顔、伏せられた目、早口、確かなタブラの音色。
わたしの行ったハラカミさんライブリスト。今年3月か4月かにあったユザーンとのユニットでオープンリールアンサンブルと対バンだったライブ、迷いながらも震災直後のSuperDeluxe（地下）におじけづいて行かなかったんでした。しょうがなかったけど観たかったな。
2004/12/12 矢野顕子 さとがえるコンサート
2005/10/01 朝霧JAM
2006/08/06 RIJF （矢野顕子ステージのゲスト）
2007/07/29 iTunes presents LIVE from Tokyo：yanokami @ Apple Store, Ginza
2007/08/25 yanokami @ LiquidRoom
2007/08/27 矢野顕子×くるり @ 横浜ブリッツ（WOWOWの番組「Music Bar 音の系譜」の公開収録）
2007/12/15 矢野顕子 さとがえるコンサート
2008/12/22 二階堂和美 / キセル / レイ・ハラカミ @ 渋谷CLUB QUATTRO
2010/12/15 yanokami / 七尾旅人 @ www
*1:なんかユザーンは「ユザーンさん」にならない。
*2:Apple Storeでのデビューライブ中に「いまデビューしているところ」という意味で使われていた言葉
*3:ニカさんのライブでも、ニカさんにしてやられて「歌姫にはいつもいじめたおされてる」って言ってたなぁ
