混んでるというウワサを聞いていたので、お休みをとって開館時間*1に行ってきました。土日がどんなもんか観たことがないので今日が混んでいたのかどうかはわかんないです。女3人でキャッキャしながら観て、出てきたのが14:00前。3時間弱。体験型ということもあって全てを体験するために並ぶ必要があったりするので、やっぱり時間はかかりましたね。
「属性」がキーワードのこの展示、とっても楽しかったです。ちょっとお仕事的な部分でも刺激を受けたりしました。時間はかかっても大満足のおもしろさでした。
会期中なので以下はたたみます。これからの人は内容を見ないで出向いた方が楽しいと思います。
入口でいきなりPCに名前入力・身長体重計測、穴をのぞいて、謎の棒を持って空中に星型を描く。それから入場。
- 指紋の池
下から蛍光灯で照らされた白い池。すでにたくさんの指紋が登録されてます。その前にたっているいかにも「手を乗せてください」な機械に指をのっけると、自分の指紋が池の中に映し出され、さらに泳ぎだします。私の指紋、やたらげんき。お尻をぶりっぶり振って泳いでいきました。
展示を全て観終わると、再度この作品のところに戻ってきます。もう一度機械に手を乗せると、さっき登録した自分の指紋が戻ってくるんですよー、ああかわいい、なついたペットのようだ。
- 属性のゲート
メイン会場となる場所に向かうところに設置されたゲート。3つの門をくぐるようにできているけれど、それぞれに左右2つのゲートが設置されてます。第一のゲートは「男」「女」、第二のゲートは「30歳以上」「29歳以下」、第三のゲートは「笑顔」「無表情」。それぞれのゲートに設置されたカメラに顔を向けると、カメラが判断したほうのゲートが自動的に開くという代物でした。
ここはやってやったよ。おいら、やってやったよ!この「やった」は「やっちまった」じゃなくて「やったぁ!」だよ。
- 属性の積算(入口で入れた内容と体重とかで名前を探し出してくれるやつ。みつけてくれなかったやつ)。
床に仕込んである体重計的なもの?とか慎重とかを測ったら、ここで測定したデータと、入口で登録したデータとを照会して、自分の名前を壁に映し出してくれます。2段階あって、背を測ったところで第一に絞り込み(10名弱の名前が壁に表示される)、次に体重を計ったところで第二に絞り込んでました。この2段階が「おお」「おおっ」と二回びっくりできるのでとてもよい。
とてもよいけど私はあててもらえなかったのです……。
- 座席番号G-19
これ、かなり並んでから入ったのですがあまりおもしろさが分かりませんでした。見慣れた景色すぎるのか。
スクリーンの上からあからさまに吹き付けてる強風が画面の中の人の髪を揺らしているように見えたのは面白かったです。
- 覗かれ穴
おともだちが穴をのぞいたとたんに、のぞきこんでるおともだちの周りにぶわっと表示されたカラフルな映像。なんと。これは全く人が並んでないタイミングでチャレンジできてラッキーでした。
- Outline to go
これ面白かったわぁ。天井からつるされたたるんとしたスクリーンの真中からひもが出ていて。後方から照明があたっているので自分の影が映ってます。ひもを持って、スクリーンから遠ざかると、さっきまでスクリーンに映っていた自分の影の輪郭が青い線で描かれ始めて、描き終わったところでひもに手ごたえ、画面に「あなたの輪郭はxx m(メートル)です」て表示されるの。荷物をもっていたのも影響するのか結構長い。他の方のを眺めて観てたら、ものすごい細身の人がえらいこと長くて、でっぷりされた方のほうが短かったりしてました。
- lost property わすれもの
耳のやつ。
ちょうこわい!こういうのちょうこわいよ!
幼い頃に父親の本棚にあった「頭の体操」をよんで感じた怖さに似てる。自分の思いもよらないところからぐうの音も出ないような真実ってやつを突きつけられると怖いのか。小さい頃からなぞなぞでもときどき似たような恐怖心を感じるものがあった。いま「そうなんだ!」だったかなんかのCMで表示されてる、足の長いドラえもんもいいセンいってます。
- ふるまいに宿る属性
入口で描いた星型をまた同じように。また名前を探してくれる……んだけどここでもひとりには絞られず。なんだ。反抗期か。
- 頭の中の散らばり方
梅田望夫、小山田圭吾、佐藤雅彦、椎名林檎、穂村弘、茂木健一郎。そうそうたる方々のPCデスクトップが展示してあります。なんか、出ますね。わがデスクトップもふりかえる。
- 金魚が先か、自分が先か
これがいちばん好みでした。おもしろかったなぁ。何も見ずに中に入って、後から解説文を読んだらそこに書いてあったとおり、まず金魚、それから自分、でした。
- 心音移入
ここが一番並んだ。映像を見ながら聴診器で自分の心音を聞く、というもの。
初体験の聴診器に興味津津だったのと、こういう演出がなされた映像をたくさんみちゃってきているのと、それよりなにより、数日前にこれよりすごい心音のパフォーマンスを観ちゃっていますから*2。
- 1組・2組・3組・4組 :
えんぴつの持ち方で分類されているみたい。それまでにここで判定した各グループの鉛筆の持ち方が表示されているので、しばし各グループの特徴について思いをはせました*3。あと、このデータ、文房具会社に提供したらいいサンプリングになるよな……(「この展示会以外の目的には個人データを使用しません」アナウンスはきちっとされてました)。
- 2048
入口で覗き込んだときと、ここで覗き込んだときの瞳を比較して(虹彩認証)名前を表示してくれるもの。ここでやっと自分の名前を特定してもらえました。それに喜んでその次の段階のアクションをするの忘れてた。「これ以上消しちゃうとあなたと特定できなくなっちゃいます」てところまで、黒板消しで画面に表示されている虹彩を徐々に消していくというアクション。人によって消える分量が全然違うの。
- 新しい過去
笑わせる意図は全くないはずなんだけど笑っちゃって笑っちゃって。
展示の入口で自分の名前と好きな食べ物を入力すると、自動的にレトロなカセットテープが動き出して、幼いころの自分が思い出を語りだすという、タイトルどおりの展示でした。おともだち2人と順にやったわけですが、テープから流れる声が独特すぎるのと、「悲しい思い出+お母さんが好物を食べさせてくれる」展開はみんな一緒、そして決めゼリフが「おかあさんがxxxを食べさせれくれました それからxxxのことがだいすきになりました」というもの。なんっかこれがおっかしくておっかしくて。しかもみんな食べ物のチョイスがヘンなんだものー。カレーライスとかハンバーグじゃないんだもの。「とうもろこし」「はるまき」「とりにく」でした。悲しくて泣いている私に「とりにく」を食べさせてくれるお母さん!ギャハハハハ!<もうテンションあがりきっちゃってる。
- 佐藤雅彦さんに手紙を書こう
こちらは代表しておともだち1人に書いてもらいました。出口かつ入口であるロビーで、一番最初にやった「指紋の池」で自分の指紋が帰ってくるのを試しているうちに、その上階に佐藤雅彦さんからのお返事が張り出されているという、素晴らしい動線。自分が書いたお手紙の筆跡を利用して組み合わせてお返事を組み立ててくれるというもの。やってみればよかったな。