sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

Harajuku Performance +(PLUS) 2009

ダンスパフォーマンスを一挙に観ることができるイベント。特に前半が面白かったです。

Open Reel Ensemble
「テープを巻き戻せ feat. 弦楽四重奏
制作とリール合奏:和田永、佐藤公俊、吉田悠、難波卓己、吉田匡
弦楽四重奏:難波卓己 (Vn)、 花井悠希(Vn)、須原杏(Va)、石貝梨華(Vc)

いきなりすごく面白くてまいっちゃいました。全員が飄々とした空気をまとって、リズムの上で自由闊達に動き回る(音で)様が観ていて聴いていてやたら楽しい。
昔ながらの映写機みたいなリールむき出しのカセットテーププレイヤー(なんでしたっけ?)のリール部分を操作してノイズを出し、さらにマイクに向かって出した声をすぐさま録音して、それをリールでゆがませて音を出したりされてました。ああ、メカ心がくすぐられる、とにやにや。しかし途中で携帯電話を取り出して遠隔操作をし始めたところから、楽しむ心よりもメカ心が先行してしまいました。「改造して携帯から操作できるようにしました」ってのに刺激されて、「どこまで携帯で操作してるのか」「回転数まで制御してる?」「そんだったらアレやコレが必要で」「いや、回転数だけじゃなくてスタート/ストップだけか」「だとしたら超アナログなはずの元の機械にそんなモジュールが用意されてるとは考えがたい」「配線直接か?」とか。そもそもオーディオ系はほとんど触ったことないくせに、偏った知識で導き出そうとするからいけないんです。もっと素直に楽しめたらよかったなぁー、自分のおかしなメカ心がざんねんでした。

contact Gonzo
「ddddddddd!!ccoonnttaaccttggoonnzzoo!!!!!!!!」
出演:contact Gonzo×姫野さやか(from にせんねんもんだい

以前にも書いたかもしれないけれど、やっぱり私は彼らのパフォーマンスは楽しめないです。暴力を楽しむことがどうしてもできない。スリリングでとか興奮してとかじゃなくて、ものすごく息苦しくなってしまうんです。わざとやってるしエンタテイメントだから!とかスポーツだから!といくら言われてもプロレスやボクシングなどの格闘技を楽しむことができないのと同じところからきてると思います。何より殴る音が苦手なのですが、今日はドラムがばかすか鳴っていたので、目を伏せてドラムの音だけ聴いていたので多少息苦しさは感じないほうだったかな。でも振動が椅子のしたから伝わってきて困った。

柴幸男
「反復かつ連続」
作・演出:柴幸男
出演:内山ちひろ(インパラプレパラート)

今年の始めにtoiの公演で観てぜひもう一度観たいと思っていた作品。本日のお目当てはこれでした。いやぁ、2回目も楽しかった。知ってるもんだから最初のちびっこのところからうるうるし始める始末。toi公演のDVDがぜひほしいと思ってたんですが物販になくてしょんぼり。

はむつんサーブ
「はむつんサーブ」
出演:りきっちょ、だーよし

操り人形的な動きをされてましたがあまり楽しめなかったです。

トーチカ
「PiKA PiKA Performance & Short Workshop」
出演:モンノカヅエ、Ritz、辻村コウタ
ビートボックス:櫻井響
映像:ナガタタケシ

ワンアイディア勝負ぽく見えてしまいました。あと、「体験型」は好きだけど「参加型」が苦手だということを再認識*1

生西康典
出演:点子、川口隆夫(dumb type)、吉田アミ
美術:西野哲也(手裏剣プロダクツ)
装置:南志保
ヘア&メイク:Mika + CHISHIN
衣装提供:Bilitis、LAD MUSICIANTHEATRE PRODUCTS、m.soeur

うーん。ノーコメント。

山崎広太
「IRUKA 2」
出演:山崎広太

ちょっと疲れてうとうとしてしまってました。すみません……。

黒田育世
「モニカ モニカ」
振付・出演:黒田育世
音楽:松本じろ

黒田さんは初めて観ました。来月の飴屋さんとの公演があるってことで期待しすぎたのか、何に対してか分からないけれどずっと違和感を感じながら観てました。

*1:以前の吾妻橋でのKATHYとか