sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

さとがえるコンサート2009 / 矢野顕子 @ NHKホール

今年もやってまいりました、さとがえるコンサート。
チケットを受け取ったとき、「P列か、後ろっぽいな」とだけ思って、開演5分前にあわてて座席表示をみてそこで初めてぶっとんだ。Pて最前ブロックのことでした。なんと前から4列目!しかもMarc Ribotのドまん前です。素晴らしすぎて「心の準備ができてないよう」てなぜか恥じらいながら開演を待ちました。

今回は、昨年と同様の編成。

Akiko Yano (pf, vo)
Marc Ribot (g), Jay Bellerose (ds), Jennifer Condos (b)

現れたアッコちゃんは頭がバクハツしておりました。前から見るとワンピなのに後ろを振り向くとパンツ、そんなちょっぴり裸エプロンなお洋服もお似合いでとってもキュート。その派手な頭だもんで、熱演されているときに一瞬「歌舞伎」と思ったはナイショです。アンコールのときは打って変わって「Japanese Girl」なストレートロングで。竹の柄のワンピは一瞬こないだのシーズンのヴィヴィアン・タムかと思いました(たぶん違う)。

本日のトピックは「ほんとだね。」。圧巻のピアノ×ギターのアヴァンギャルドな即興対決でした。アッコちゃんとMarc Ribotの二人だけで。アルバム「Welcome Back*1」をむさぼるように聴いたことからアッコちゃんにはまったので、この曲をやってくれる*2ってだけでかなりの興奮状態になってまして。もともと変拍子ですし、曲構成も変わっていると思うんですが、本日はパートにより速度まで変わってました。それなのに「はしってる」とか「戻った」とかの違和感がなくって*3驚きました。そんなことしているうちに、即興ジャズのよなアヴァンギャルドなフレーズを交互に弾いてくれだしちゃったもんだから、んもう大変!こんなすごいものこんな間近で観ちゃって、痛い腰もなんのその、立ち上がりたくはなるわ、実際やや前のめりになるわ、興奮のあまり迷惑な客になりさがりました。

そして「きよしちゃん」に涙。初めて聴いたのは2006年、キヨたん最初の闘病中のさとがえるでした。キヨたんの「青山ロックンロールショー」にたくさんの人が集まったことについて「生きてるうちに観に来い、生きてる矢野顕子を観に来い」と言ったというアッコちゃん。「this fight」は終わったんだろうか*4

弾き語りツアー、神奈川県立音楽堂って紅葉坂のか!てっきり県民ホールだと思ってました。ジャズフェスのイメージのこの会場、中に入ったことないんです。国際フォーラムがまんしてこっちに行こう、そうしよう。

*1:えっ、廃盤なの???

*2:多分、アンソニー・ジャクソン、クリフ・アーモンドの編成でのさとがえるで一度聴いたことあるくらいだと思う

*3:実際、完璧なコントロールのもとでしたし

*4:"we'll do anything to end this fight"と歌われてます。