sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

読了

ねたあとに

ねたあとに

5月2日昼にりたーんず合間の喫茶店で、アイワのコンポからキヨシローの「よぉーこそ」が流れてくるところを読み、3日あたりに枡野さんの歌が引用されているところを読んで思った、「臨終はかなしいことだ、間違えない」。

そんなキヨたんショックを挟んで読了したこの作品。作品自体はそんな悲しい気持ちはいっさい感じない暖かいものでした。大学時代に数箇所あった「ここにいったら楽しい人と楽しいことがある」っていう場所を思い出しながら。特別におもしろいものがあるわけじゃないけど、そこにいる人たちと過ごすだけでこんなに楽しい、っていう。登場人物の生み出すゲームがあったりするんだけど、それらが大きなイベントじゃなくて、当たり前のようにそこにあって、当たり前のようにそれらが生み出されているのが愛しかったなー。虫だいっきらいだけど小屋にいきたかったもの。
コモローに長嶋さんの風貌と口調を思い出し*1ながら読んでいたら、途中からマジこのキャラクター長嶋さん本人じゃん!てエピソードが出てきて笑いました。オレ、うまいことよんじゃってた!てフガフガ。それとやたら電化製品の描写が詳しいのもニヤリ。すっかりファンだ。この間ジュンク堂であったイベント、この本に関するのだったんですよね。知ってはいたんですが、未読だったので行かなかったのです。読んだ今とあっちゃ、やっぱ行っておきたかったなー、ってひしひしと感じてます。

*1:年末の「エキス・ポナイト」でトークされてたのを観たのです。