sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

グァラニー 〜時間がいっぱい / キレなかった14才♥りたーんず @こまばアゴラ劇場

作・演出:神里雄大(岡崎藝術座)
出演:上田遥 菊島かずは 坂倉奈津子 宇田川千珠子(青年団) 高須賀千江子 寺田千晶 杉山圭一(北区つかこうへい劇団

キレなかった14才♥りたーんず2日目、神里さんの作品の初日でした。
神里さんの作品は、以前、「三月の5日間」を観たっきり。この作品は神里さん作ではなかったので、初めて観る気持ちでわくわくのぞみました。

想像していたよりもものすごくお芝居色が強くって驚きました。正直前半はストーリーをすすめるための説明っぽいのか?とやや退屈してしまったんですが、パラグアイ育ちの女の子が日本の学校に入学するあたりから面白くなりました。そのディスコミュニケーションっぷりと、でもいかんともしがたいよね、ってところもほんのり描かれていて。お母さんが子供に熱弁するところとかじんわりきました。

俳優さんがみんなよかったなー。最初にみなさまが着ていたドレスはパラグアイで踊りをするときによく着られるタイプのもので、実際に幼少時代にパラグアイに住んでいた神里さん*1のお母様が作ってくれたそうです。ドレスを壁にひっかけることによってスクリーンになっていてかわいらしかった。そのドレス以外は、もうちょっと考えればいいのにとちらりと思いました。女優さんの体にあってないよな衣装がお芝居っぽさをより強く出してしまっていたように思いました。お芝居っぽさが出てもいいんですけど、ちょっとよそよそしくなってしまうのがもったいないような。

アフタートークによると、今まではどこか距離を置いて*2作品を作っていたけど、今回は初めて「自分のこと」を描こうとされたそうです。神里さんがパラグアイにいらっしゃったのは14歳の時期ではなかったらしいですけれど。

*1:お父様は今でもあちらにいらっしゃるとか

*2:?だったかな?文言は違ったと思います