- 作者: 米原万里
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/10/01
- メディア: 文庫
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食べ物にまつわるエッセイ集。翻訳家の方なので、国内から海外の食べ物がぞくぞく出てきて、さらに海外在住者の食べ物への憧憬など細かくかかれていて、つい笑ってしまったり感心してしまったりで忙しかったです。そして忙しかった分だけ大変に面白かった。これも図書館で借りた本ですけど、手元に置きたくなっちゃいました。
甘いもの好きとしてはトルコ密飴であるところの「ハルヴァ」を食べてみたくてしょうがないです。実在する代物らしいんですが、「それってハイジのとろけるチーズくらい実は出会えないのでは……」というかかれ方をしています。「ハルヴァ的なもの」の作り方が細かく書かれているんですが、結局は「どれも本場でもなかなか出会えない作り立てのハルヴァとは似て非なるもの」といわれてしまう。食べたい。ホンモノを知らない私は、レシピ見て自分で作ったハルヴァでも充分おいしいのではないかと思うの。
岸本さんといい、翻訳家の方のエッセイがおもしろいみたい。