sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

あしたの、喜多善男

やっとラストまで観たわけですが、もう、これはすごく良かったね!

演じる俳優陣がことごとく好みで、ついぐふぐふげへへ、てしてしまいそうなところをぐいっと引き戻す丁寧かつ力強いホンと演出にやられっぱなしでした。
最終回はしのぶの棒読み泣きと、音もなくみつめあってヨシオちゃんから一歩踏み出すところがたまらなかったです。

「今度はヨシオちゃんから」ってところでこないだ観た映画を思い出したりして。ここのところ観るもの観るものよすぎてことあるごとによかったところを引っ張り出してきて反芻したりしている毎日。ここに思ったことを書き記しておきたいんだけどなかなかおっつかないくらいで嬉しい悲鳴です。

PCの調子が悪くて最初かけちゃったところもあるけど、ほぼ全部録画できたのでもう一回じっくり見直したい。

↓しのぶの朗読内容。メモ。

人は人を恨み、怒り、裁いて罰を与えようとする。
怒りに身を委ね行動することは、実はそれほど困難なことではないのだ。
人間にとって最も困難なこと。それは、他者をそして自分を赦すことなのだ。
その先にこそ調和があると知りながらも、人は赦すことをなかなかできない。
誰もがその内側に黒いものを抱えている。誰かを傷つけることもある。
罪を犯すことも悲しみに打ちひしがれることもあるだろう。
だが、その同じ人間が純粋に愛を求めることがある。
本当の愛を手に入れたいのならば赦すことを知りなさい。
他者を。そして自らを。