sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

2007年観た映画

26本。オールナイトを1本でカウントです。今年は例年の倍観ていたみたいです。
15本邦画だなんて、そしてそのうち4本ゲキ×シネ。ゲキ×シネのクオリティに幸せ感じた今年でした。新感線みたくド派手じゃないと難しそうな企画ではありますが、新感線だけでもこれだけ満足できれば万々歳です。
あといきなりシュヴァンクマイエルにはまっていたようす。根っこがべちょんべちょんしてるのがたまらんくひきずりました。

これはよかった!て3本ほどを選ぼうと思ったんですが、なかなかいい映画観たなぁ、選べないなぁ!ゲキ×シネと(確か2006年公開な)フラガールはのぞくとして。

恋愛睡眠のすすめレミークワイエットルームにようこそ、かしら。



恋愛睡眠のすすめは、タイトルとのミスマッチさと、セロファンやらガーリーアイテムを使ってる割に男子妄想炸裂しまくってるのが好きでした。あの悲惨な事件を描いたカレンダー欲しい。おフランスってカンジの古いアパートの狭い階段を転げ落ちてくピアノも印象深かったです。


レミーは。こういったタイプのものを、夏休みのおこちゃまに囲まれているのに、おこちゃまたちの遠慮のない自由な笑いに映画の楽しさがより増したように感じたのが新鮮な体験でした。もちろんスープを直すシーンの軽快さも素敵で。原題「ラタトゥイユ」を納得させられるあのラタトゥイユ、食べてみたい。


クワイエットルームにようこそ、は思いのほか、だなんていっちゃなんですが*1、松尾色がこゆ〜く出ていたように感じたので。前にどっかで書きましたが、あの「自分が食べない分l、他の人が食べられる」というセリフが、「ドライブイン・カリフォルニア」の秋山さんの苦悩に通じるように思ったのです。そして私はドライブイン・カリフォルニアの秋山さんに「こういうこと思ったって別にいいんだ」といわれたような気がしていたので、とっても印象深かったのです。
あと宮藤さんがとってもドストライクな風貌・役割・演技であったことと、内田有紀蒼井優ちゃん*2の美しさ。


周囲でどっぱまりしている人が多かった「キサラギ」は、どうしてもヨーロッパ企画を思い出してしまい、そしてヨーロッパ企画の作品と比べると、行き当たりばったり感が強く、もうちょっと緻密に脚本を練って欲しかった、とえらそうに思ってしまうんです。あと、ツカジさんの演技が、どうみても「こいつにはドンデン返しが用意されているはず」という雰囲気をかもし出していたのが、思い出すとちょっとイラっとする*3。いちご娘さんは最高でした。わたしならあなたをつり橋の上で振り払ったりしない!と思いました*4

しかしゲキ×シネとイベントまわり(シュヴァンクマイエル・ナイトやトークイベント)以外は全部1000円以下で観ているというしっかりものさん。

2007年観た映画リスト
02/16 ゲキ×シネ メタルマクベス
02/21 それでもボクはやってない
02/25 ゲキ×シネ 髑髏城の七人 アカドクロ
02/26 ゲキ×シネ 髑髏城の七人 アオドクロ
02/28 リトル・ミス・サンシャイン
03/03 フラガール
05/01 黄色い涙
05/01 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン
05/02 バベル
05/27 LUNACY
06/24 恋愛睡眠のすすめ
06/27 図鑑に載ってない虫
07/01 舞妓Haaaan!!!
07/01 キサラギ
07/11 アヒルと鴨のコインロッカー
07/11 ボルベール〜帰郷
07/11 腑抜けども、哀しみの愛を見せろ
08/06 「図鑑に載ってない虫トークイベント @ テアトル新宿
08/13 レミーのおいしいレストラン
08/15 不完全なふたり
08/15 天然コケッコー
09/01 街のあかり
09/01 厨房で逢いましょう
09/08 ヤン・シュヴァンクマイエルナイト(アリス、オテサーネク、短編多数)
10/12 クワイエットルームにようこそ
10/14 ゲキ×シネ 朧の森に棲む鬼

おうちで観たよー、て記録を残してるのはこの3本。少ないねぇ。犬神家を観ておくことで色んな作品をより楽しめるようになりました。世の中には犬神家オマージュがあふれているねぇ。

ジョゼと虎と魚たち
時をかける少女
犬神家の人々

*1:原作で監督なわけだから

*2:やせすぎでいやだよぅ、どうしちゃったんだよぅ、とおばちゃん心配しちゃってたので、役作りで本当によかった。

*3:単に彼の演技が苦手ってだけかも

*4:そしてあの演技を思い出すと、香川さん大好きな私でも「ちょっと気持ち悪かったよね」と思ってしまうほど、香川さんはすげー役者だぜ!とより惚れ直すという。恋って怖いわネ。