- 作者: 岡村靖幸
- 出版社/メーカー: ぴあ
- 発売日: 2004/10
- メディア: 単行本
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岸田秀(唯幻論者・評論家)
Night&Dolphin(スワッピング嗜好を持つご夫婦)
メタルユーキ(恋愛シミュレーションゲーム「ときめきメモリアル」プロデューサー)
藤田徳人(整形外科医・「恋愛科学研究所」主宰)
まっちゃん(新宿二丁目ゲイバーのママ)
田原総一朗(ジャーナリスト)
折原みと(少女漫画家・小説家)
名越康文(精神科医・カウンセラー)
なんだかひとりどうどうめぐりしてしまっているかのように、いつの時代も「ミュージシャンである岡村靖幸を好きな女の子とは付き合えない」といい続けてきた岡村ちゃんはこの本の中でもそんなこと言ってました。そして読み進んでいくうちに、こんなに岡村ちゃんは「純愛」を欲しているけれども、どこかちょっと俯瞰した視点からものを見ているように感じました。だって自ら「純愛は周りが見えなくなっちゃって街中をはだしで走っちゃうような恥ずかしいこともできちゃう状態になること」って言っているわりに、そういったことが言葉にできている時点で考えあぐねた結果が整理できている部分もあるし、ある程度の冷静さを備えてしまっているのだもの。そういう点で、ポツの三浦さんを思い出しました。三浦さんもセックスばっかし書いているし、セックスばっかり考えてる人ばっかり描いているけれども、以前のトークショーで初めて気づいたかのように「あっ、ぼくはきっとそんなにセックスには興味ないですね」って言っていたから。愛だの性だの描いてばかりの本人は、とそこに溺れることなく、どこか俯瞰した視点を持つものなのね、というか考えすぎて持たざるを得ないのかもしれないネーと思いました*1。で、そう思ってから、ポツのことを思い出したのは単に客入れBGMのせいかもしれないな、卵が先か鶏が先か、と思ってちょっと恥ずかしくなったりもしましたよ。
あと、最初の方のインタビューを読んでいて*2、「ああ、最近の歌謡曲(J-POPですか)は性についてあけすけなようでいて、かなりきっぱりとエロスについては足りてないんだなー」と思いました。ちょうど阿久悠さんがお亡くなりになったころにそのあたりを読んでいて、阿久さんが「最近の歌詞は言葉が死んでいる」だか、貧しいだかそういうことをおっしゃっていたのを聞いていたんです。そのときに、最近の「仲間」ソングたちとか恋愛の歌を思い出し、「側にいてほしい」とか「一緒に〜」とか多いけど、あなたの指をかんじゃったりしないんだなーと思ったのです。男女交際やら性体験やらは昔より今の方があけすけになっているように思うけど。だからこそそれ以外の寂しい部分がクローズアップされちゃって、最近は「側にいたい(いてほしい)」「つながっていたい」ものばかりなのかなぁ、ってぼんやり考えました。
なんか、まとめたいと思っていたけどうまいことまとまらなかったのでぼんやりした文章のままあげちゃう。
あ、あとこれも読了したのでした。
ハチミツとクローバー (10) (クイーンズコミックス―コーラス)
- 作者: 羽海野チカ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/09/08
- メディア: ペーパーバック
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