sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

THE BEE

新潮2007年7月号を野田さんの「THE BEE」戯曲目当てで読みました。
7月の日本語版の上演を観たとき同様、あまりの力強さにぐいぐいと引き込まれて、そして余計なものが一切ないその展開と幕切れに「もう終わり?」と思いつつもぐったりしました。この上演は本当に衝撃的で、「衝撃的」という言葉が弱く感じられるくらい、本当に頭を横から殴られてなぎ倒されたような衝撃があったのです。それが舞台にのぼるのが4人だけ、あまりにシンプルなセット、という視覚による効果も大きいだろうと思っていたのですが、もう言葉の力だけでもありあまるほどの強さを持っていました。筆圧強いイメージ。ほんとうにぐったりだ。

そこまでぐったりしてしまったので、観たいけど観るのこわい、と思ってしまい観に行かなかったロンドンバージョンも含め、10/12(金)22:30〜WOWOWにて放送だそうです。これ「日本バージョン&ロンドンバージョン」になってますがやっぱり一気に放送するんでしょうか。一気に放送しても2時間半ない作品ですけれども、その力強さったらハンパないので心してみないとねぇ。あのシンプルな舞台はTVで観ると怖そう。あっでもTVだとピーが入る言葉も多かったから気がそがれる可能性もアリ……うん、やっぱ心して観よう、確かめるためにも。

デジタルWOWOW(193ch)では過去作品も放送されるそうです。メモ。
10月8日(月・祝)13:00 キル(1997年再演)    
10月14日(日)11:50 赤鬼(1996年初演版)  
10月15日(月)22:00 Right Eye(1998年)