sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

朧の森に棲む鬼 / 劇団☆新感線 @ 新橋演舞場

2回目。あれ、今日は歌舞伎を観るハズだったのにな。
先日、当日引き換えのチケットを格安でお譲りいただきまして、「チケット16:00発売に対して大抵14:00頃から並び始めます」と聞いたので、14:00に着きました、歌舞伎座前。……すげい人が並んでませんか?まずこのチケットで並んでる列も最後尾も分からないのでプラカード持ってる人にチケットを見せながら「これって並ぶのここでいいんですか?」と聞きました。そしたらば「ああ……ここでいいんですけどね……この時点でここまで並んでるんでもう難しいかと……難しいというより無理。」といきなりタメ口ですっぱり言われました。あまりのすっぱりぶりとその物言いに軽く惚れそうになっちゃいましたよ、面白いなぁ、歌舞伎座でお客さんにタメ口。「おもしろい……」と思ったのでついにやにや顔に。何時くらいから並び始めたのか聞いたら「朝早かったみたいですよ」と言っていました。「みたい」ってことは認識するより前にお客さんが並んでたってことですな。すごいなー。正月のジジババ*1をなめていたよ。祇園祭四条河原町の引き回しを観るために、肌が触れ合うだけでぬるっとするほどの暑さの中で我先にと移動するジジババ*2のこととか、紅葉の永観堂でやたら高い拝観料(1000円)を買うために何重にも折り返された行列に少しでも早く着こうとダッシュするジジババ*3のことを思い出しました。ときは正月ですもの。心してかかるべきでした。せっかく譲っていただいたチケットをムダにしてしまったのが心苦しい。
すっかりイヤホン装着して優雅に和モノを観る気分だったのと、今日を逃したら二度と観れないかも、と思い、がっくししながら足は新橋演舞場へ。今日のチケットが売り切れてるのは知ってたんですがダメ元で。席の位置と値段によってはそのまま帰ろうかと思っていたんですが、なんと花道横一番後ろの補助席が二等価格で残っていまして。あまりに花道に近く、花道の下手側だったので「これって花道で舞台が観えなかったりしませんか?」と聞いたら「花道が歌舞伎座みたいに高くないので大丈夫ですよ」と言われたとたんにお札を差し出しました。予定より高額だったけど花道かぶりつきできるならば、と。

いやぁ、いい席でした。PAに囲まれた一番後ろの席なので、花道に出てくる幕を開ける「ジャッ」という音が聞こえるし、何よりあそこを駆け抜けながら退場するシーンが多いもので、役者の役に入り込んでるぴんと張り詰めた顔つきに震えがきました。駆け抜けるときにおこる風や足音を感じたり。やっぱり染さま*4がすごいよ。重心がどすんとして駆け抜けてるのに、足音があくまでも軽やかで。

今日は染さまのお誕生日だったそうで、カーテンコールのときに特大ケーキのお祝いがありました。34歳。34歳かぁ……(何の感慨ですか)。

それにしてもアレですね、メタルマクベスはタイトルからしてそうでしたが、新感線はメタルなんですね。しかもメロディアス方面のメタル。観ながら何回も「様式美」「様式美」と思いました。しまいには」「ストライパー」とか「ホワイトスネイク」とか思っちまいましたよ、なんたって蛇の刺青出てくるし。

色々と書きたいことはあるんですが、明日もお仕事なのでまた後日!こないだもそういいつつ追記してない……けど。ヘンな前置きばっかのたのた書いてるからこうなるんだなぁ、反省。

*1:失礼です

*2:だから失礼です

*3:だから……

*4:「お染」呼びしてたのに、あまりのかっちょよさに「染さま」呼びになりつつあります。嗚呼、韓流マインド。