sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

Kami-Robo「魔王vsブルーキラー」 @ 表参道ヒルズ

ヨーロッパ企画が参加したイベント。17:00からの回を観ました。おーもしろかったよ。詳しくは明日にでも。

(11/28追記)
当日券で行った私は予約済みの方の後に入ったのですが、会場が広くって席取りには全く苦労せず。会場上手にプロレスのリング、下手に居酒屋のセット。考えてみれば当たり前なのですが、ヨーロッパ企画のお芝居はもちろん下手側の居酒屋ですよね。前の人につられてついついリングサイドに席をとってしまいました。

以下、イベントの内容を詳細に書いてしまっています。観たくないかたもいらっしゃると思いますのでたたみます。


イベントは、以下のような進行ですすみました。
(1)カミロボのキャラクターに扮したプロレスラーの方々が出てきて試合
2×2で試合。そのうちの1名が「魔王」
(2)それを居酒屋で見てる会社員と、元プロレスラーの居酒屋店長さんという設定のお芝居
ここがヨーロッパ企画のお芝居でした。
先ほどの試合をしていたのが「マックスリーグ」の試合で、居酒屋の店長さんが「デスリングス」の元プロレスラーである「ブルーキラー」(諏訪さん)、お客さんとしているのがデスリングスの練習しない現プロレスラー「キラーゲノム」(本多さん)、お客さんの会社員2名(石田さん、土佐さん)、近所のストリップバーの踊り子マリリン(山脇さん)という面々。
(1)で行われてたマックスリーグの試合をこの方々で見ているところに、試合を終えたマックスリーグの2名(中川さん、酒井さん)とそのマネージャー(永野さん)が入ってきて。サインもらったり昔話したりして、踊り子マリリンが選手2名に握手を求めたら永野さんが「そういう職業の女の人は……」と断ったところで、マリリンに惚れてるキラーゲノムが激怒。くっそう、みてろーっつって、魔王の25周年(だって)を記念するパーティーに乱入して試合を申し込んでこてんぱんに。興行をめちゃくちゃにされた責任を追及された師匠である店長(ブルーキラー)が、弟子を助けるためにもリングにかけつけ、往年のライバル魔王との対決を決意します。
(3)カミロボ試合
……つっていざ「往年の対決!」となったところで本家カミロボの試合。


私は実をいうと、というか実をいわなくても明白だと思いますが、全く格闘技を知らないのです。テレビですら通しで見たことないかも。ぎゃー、うをー、と叫びながらわざわざ痛い思いをしている、という印象のみでしてね。たまに格闘技好きの友人の家で試合をみな方盛り上がっているときも、痛そうだからその場にあったマンガを読みふけったりする人間でして。んで、顔をあげた瞬間に戦っている人の腕がありえない方向に折れ曲がっていたりして*1、余計に遠ざかるという。
からしまったなぁ、と思っていたんですけど。
始まってみたら面白いのなー!一時期プロレスに夢中になっていた友人が「あれは見世物だから。エンタテインメントだから。出来レースをいかに楽しむかってとこだよ」といっていたのを思い出しました。わざわざ技をかけられに行ってる、と思えば、そんなに「いてててて」ともならず、技をかける様子とか、リングに打ち付けられる音の迫力とか、楽しんじゃいました。周りの人と「おおおーー!」と拍手したりしてさ。間違えてだけどリング前に陣取っちゃって正解だったかも。なんかリングアナの方がプロレスファンにはなじみのある方だったみたいでところどころで「○○ちゃんだ」「○○ちゃんだ!」と喜びの声があがっていました。

ヨーロッパ企画のお芝居はもうね、すごく「らしい」こちゃこちゃした小芝居が多くてくすくすくすくす笑っちゃいました。サインしたりとかさぁ。プロレスの試合を終えたばかりの選手に「あれ、ずいぶん華奢なんですね」「いやぁ、ほら、テレビって膨張するから」ってのをしつっこく繰り返したり、本田さんの自己紹介「デスリングスのキラーゲノム」を理解できない会社員2名が「キラーリングスのデスゲノム?」「いやいや、ゲノムのキラーリングス?」とかんもう、しつっこいの(にやにや)。マリリン大好きなことがばれたキラーゲノムのからかい方もしつっこくってさあ、中学生かよ!てなひゅーひゅーっぷり。またからかわれてるのがあの本多さんだから。しっかし本多さんの声の個性ったらないですね。中川さんと酒井さんもマスクをかぶっていたのですが、本多さんはマスクをかぶっていても、一言発声した瞬間から本多さんとしか思えない本田さんっぷり(ってなんだ)。中川さんは口調、酒井さんはあの猫背と手振りで「ああ」と思いました。彼らそれぞれの特徴をそう捉えてたんだなぁ、なんて改めて思っちゃいました。
一番笑ったのは諏訪さんが「オレが行く!」って居酒屋のカウンターからリングにかけつけようとしたところ。普通だったらめちゃくちゃかっこいいシーンなのに、わざわざ居酒屋カウンターに座ってるお客さんの前を通っていくもんだから「せ、せまっ、せまいっ」といいながらのろのろすすんじゃってさ。笑ったなぁ。実際にリングにあがったのは本多さん(見事なすりかえアリ。ここも笑った)と諏訪さん。諏訪さんもここ1年で立派な体格におなりになって……なんですけど、やっぱリングにあがるとちびっこちゃんですね。
さすが映画出演者?永野さん登場時にちょっとしたざわめきがありました。あと本多さんが最後の挨拶でマスク脱いだとき。後ろの人が「きのこ」「きのこ」ってつぶやくからおもしろくて大変だった。

そしてカミロボ。本物プロレス→カミロボプロレス、って普通なら逆っぽい進行ですよねぇ。でもプロレス知らずの私のような人間にいきなりカミロボみせられても、???だったと思うのでとても親切でした。さらに面白いんだもの、カミロボ。紙なのに。ひきこもりっこの一人遊びみたいなのに。すごい迫力。
会場にはお子様連れの方も多かったんですが、ホント、これって男の子だったら普通に家でやってる遊びじゃないんですかね。女の子がリカちゃん人形*2で遊んでたような感覚で。あと、ヨーロッパ企画ショートショートムービーフェスティバルでの角田さんの作品「体の部位一番決定戦」 も同じ匂いがしました。

*1:数年前の桜庭さんの試合を見ていたの

*2:お歳がしれます