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「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

恋するクランケにキスと包帯を!! / 代田'N PLANETS(ダイタンプラネッツ) @ 駅前劇場

マチネ。ヨーロッパ企画の上田さんの新作ということで楽しみにしておりました、代田'N PLANETSの旗揚げ公演。
原田泰三さんが座長なのかと思っていましたが、パンフレットによると副座長らしいです。

作=上田誠(ヨーロッパ企画)
演出=伊東ひろあき
【出演】
原田泰造
千代田信一(拙者ムニエル)・ 諏訪雅(ヨーロッパ企画)
永野宗典(ヨーロッパ企画)・植木夏十(NYLON100℃)
大北隼也・橘田あかり ほか


交通事故に遭遇して入院している4人と、その交通事故の原因を作った1人が合コンの達人を目指すコメディでした。

内容に触れていますし、観た方しかわからない書き方をしてしまっていますのでたたみます。


うーん、やっぱりなんか軽めで深夜ドラマっぽいお芝居でした。劇団の成り立ちを思えばさもありなん、なんですけれども。

全体的には、面白かったのですがちょっとなぁ。後半の合コン実施とガンのくだりはいらなかったような気がします。合コン実施のところのひゃぁ〜という照れくささ。前半のレクチャーによってもたらされた役割やテクニックを素直に実施している様子って観ていてひゃーとなってしまうのです。私の性格の問題。会社でよくあるシミュレーションとか恥ずかしくて、やるためにものすごくパワーがいる性分なのです。あとガンのくだりは……なぁ。病コン実施のための動機付けとしては他にやりようがあるんじゃないのかな。「気楽な外科」が舞台なわけですし。

それに対して前半は本当に面白かった。映像を使う部分が多かったり、ゆったりと的確なツッコミセリフがやんわりと繰り出されるホンや、だいぶ前に言ったちょっとしたセリフが後で効いてきたりする丁寧さに、ものすごく笑わせてもらいました。永野さんが登場したあととか、メロンだ桃だバナナだ言ってるあたりなんて、テンポや言い方やみなさんの表情が、ねー、良かったわ。
また、「うまくいかない合コン」にしろ「うまくいく合コン」にしろ「合コン成功のためのレクチャー」にしろ、上田さんが書いてる、という背景を思い出すたびににやにやしてしまいました。知ってんのか、うえだ!と思わず呼び捨てで脳内ツッコミ。何回もしてしまいました。失礼ね。いや、私の中で上田さんはすっかり「おもしろいけどもてなそう」キャラなものでして……。

役者さんは、原田さんはお疲れだったのでしょうか。ちょっと、かんだりセリフを言うのにつっかかったりするのが目につきました。パルコとか、舞台経験は結構ある方なのですよねぇ?少し驚きました。
永野さんと諏訪さんはもう、にこにこしながら眺めてました。永野さん、声を張るシーンになると、すぐ顔から首からまっかっかになってしまうのね。それがほほえましくて凝視してしまいましたよ。

客入れも含め、BGMがやたら80年代でした。パチパチ風味というか。懐かしかったけど、選曲が惜しいカンジでした。