sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

読了

そろそろくる

そろそろくる

タイトルうまいな〜。PMSがテーマの小説です。薄手なので通勤読書で短時間に読みきっちゃいました。
冒頭に、ゆで卵の殻をうまくむくことができなくて、あぁもう!とシンクに投げつけて「卵の殻すら満足にむくことができない」と落ち込む→プレゼント用のクッキーを全部開けて食べてしまう描写があって、「こりゃリアルだ!」とひきこまれました。世の男性、それからPMSやら生理痛やらがない女性は読むがよいよ。これはリアルだ。リヤルだよ(3回目)。
後半、「PMS」という存在を主人公が知ってしまってからは、ちょっとお茶の間CMっぽい*1雰囲気もただよってきてはいますが、小説としてこういうテーマってあんまり扱われないので画期的。なにかっちゃー「女はすぐ感情的になる」「視野が狭い」といい続ける、ある意味超セクハラ男のウチの上司とか、読めや、オラァ(PMS?)。しかし治療法といえばやはり「バランスのとれた食事」「規則的な生活」と言われてしまうのね……。体調が悪くて病院に行くと必ず「ストレス」か「ホルモン」と言われるばかりなのと似ているなぁ。PMSのせいで規則的な生活が困難になる(寝ても寝ても眠いとか、逆に寝付けないとか)実態と両立させるって可能なのかしら。食事もバランスはともかくドカ食いしたくなりますしね。「文句ならホルモンに言ってよ!」っていいなあ、言ってみたい。いや、言ってみたくない。いや、言ってみたい。

*1:あの、いいとも増刊号の間に入るクイズ番組形式のシャープのCMみたいな