sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

読了

愛の渦

愛の渦

ようやく入手。1日でがっっ、と読みきりました。昨年上演された第50回岸田戯曲賞受賞作。
思ったとおり、そして思ったよりも詳細が書き込まれていて、だけど思ったところと違ったところが「こんなカンジ」「本当はこう思っているけどこう行動してね」と脚本の外側にゆだねられていました。このあたりは演出でかちりかちりとはめていくんだろうな。細かく書き込まれているところは本当に細かい。「振り返って一瞬見てすぐ下を見る」とか。仕草ひとつひとつ、視線ひとつひとつが書き込まれていました。
それから上演時にひどく印象的だった朝の光についてのト書きが、まさに舞台で目にした光景を文字にしてあらわしたように形容されていて、その光景の作り方への執着を感じました。さすが「写実主義」を語っておられた方だわ。巻末には舞台となった部屋の間取り図がしっかりと掲載されてました。思えばテレビが唯一外とのつながりをあらわしているのが「夢の城」との共通点なんですね。三浦さんにとっての「テレビ」の位置づけをちょっと知りたくなりました。