立ち読みしてみました。今月号は観にいったものについての記事が多くて*1 *2 *3 読みどころだらけ。買った方がいいのじゃないかしら。
チェルフィッチュ「三月の5日間」とポツドール「夢の城」のレポートが同時に掲載されていて非常に興味深かったです。この2作品はかなりあとひく作品たちで、1週間と間をあけずに観たのがもったいなかった。時期をわけたい、もっとひきずっていたいの!と思ったものです。とはいっても時期が近かったからこそこういった雑誌媒体で共通点を見出したり、作品にシンクロする部分を感じたりもできるんですけどね。
最近DVDで見直したSTMBのコメンタリーも含めて、みなさんが「動き」について語っているのが印象的。以下、ちょっとメモ。
チェルフィッチュ「三月の5日間」についてのインタビューでのお二人の発言(うろ覚えです)。
岡田さん:「初演と再演の違いは動きの自由度。初演は動きについてもガチガチに演出していたけれど、今回はある程度役者にまかせて動いてもらった。」「演劇というのは俳優のものだと思っている。演劇手法と俳優を分けて考えることは僕にはできない」
山縣さん:「自分が普段どう動いているかを意識せざるを得なくて自分との戦いでした。もっと大げさな動きをしてある部分を強調することもできるんだけど、それは自然ではないし、作品として壊れてしまう」
ポツドール「夢の城」についてのインタビューでの三浦さんの発言(うろ覚えです)。
「役者の動きに一切アドリブはありません。全部演出した上での動きです。」
ヨーロッパ企画「サマータイムマシンブルース2005」舞台版DVDでの上田さん×本広監督のコメンタリー(またうろ覚えです)。
上田さん:「役者は手の置き場所に困るんですよ。xxやxx(役者さん)はそのあたりうまいんですけど、ここのxx(役者さん)はこうなっちゃってるでしょ」
本広さん:「映画でも、初めて映画に出る人に学生役とかやらせると、しゃべってる人以外、大抵こう腕を組んじゃうですよね」
上田さん:「それはおき場所がないんですよ」
トータルで「ほおおおおおぉぉぉお〜」とうなずきまくりで読んで、なんかわかったような気になってみたりして。これを読むと、今までピンと来てなかった「チェルフィッチュをダンスとしてとらえる」感覚がわかるような。まっっっっったくダンスというものができない私*4の立場からしてみると、上のどの言葉を読んでも「演劇はダンスだ」といってしまうくらいのインパクトは。