sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

読了

愛がなんだ (ダ・ヴィンチ・ブックス)

愛がなんだ (ダ・ヴィンチ・ブックス)

あいたたた……。
恋愛状態にある時に「ちょっと頭をよぎるけれど、それをやっちゃあさぁ、と思って踏みとどまる行動をやっていったらこうなるよ」と言われているような本でした。だから主人公がそれを行動に起こしてしまうまでに至るのは理解しがたいんだけど、動機については「……思っちゃうかもな」と感じるところがすごい。すごい、というか本当はこの主人公を全く理解できない女性のほうが幸せになりやすいんじゃないかな、と思って少し悲しくなりましたよ。

主人公と正反対の友人が出て来たりするので、じめじめ暗くもなりすぎず、一気に読める本です。実際、「30分休もうかな」と友人との待ち合わせまでの時間つぶしで入ったカフェで読み始めて、結局待ち合わせ時間までの1時間半読みつづけちゃいました。吸引力が。