sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

無理矢理 / 劇団、本谷有希子 @ 吉祥寺シアター

マチネ。初吉祥寺シアターで最前列でした。ホント天井の高い劇場でもうちょい後ろのほうが見やすそうだーと思いました。高田さんと吉本さんの香水の香りまで漂ってくるくらい至近距離でした。
内容については後日追記します。
(12日追記)

出演:高田聖子、菅原永二、辻修、吉本菜穂子、富岡晃一郎、廣川三憲、初音映莉子

自由の女神はデンジャーゾーン♪とくちづさみつつ*1たどりついた吉祥寺シアター。さすができたばっかりできれい。
楽日を迎えているのでネタバレ気にせず書いています。

観た直後の率直な感想は「んー、いまいち」。前2作が後引く面白さですごく好きだったので期待しすぎたんだろうな〜とは思います。役者さんも好きな方多いし。
前2作は「女性の女性によるいかんともしがたい女性性」がイヤらしーく描かれていたように思うんですが、今回はその「いかんともしがたい」感が薄かったように思います。登場人物それぞれがそれぞれに闇をかかえています、ちょっとイッちゃってます、ということは台詞や俳優さんたちによって示されてはいたんですが、いかんせん「そういう設定の役です」どまりの印象で。気狂いの方向もどことなくステロタイプというか・・・・・・。辻さんの役はすごくよかったと思うんですが、設定としてはドライブインカリフォルニアを思い出しますし、おびえちゃんの自殺願望とおびえちゃんの頭を浴槽に突っ込ませるあたりとか、うん、いいんだけどなんかみたことあるような気が。全員がちょっとおかしいのかもと思わせておいて(というか思わせたくて)思いついた方向に設定を投げてみたけど収拾つかなくてタイトルをオチにしてしまったのかしら、とちょっと意地悪く邪推してしまいました。無理してウケ*2でした。すっかり彼の味方の視線でみちゃいました。あとは・・・・・・うん、役者さんはみんなよかったです!でまとめ。それこそ無理矢理……ごめん。

*1:sakusakuジョージOn My Mind」

*2:笑いとしてもサブカル風な死や狂気としても))を狙わなくてもいいのになぁ・・・・・・。一人の人間をイヤらし〜く掘り下げるような作品が観たいです。ANNから増えた露出と周囲の期待によって自然と変わっていってるのかな。だとしたら残念です。 と、文句をたれてみましたが、ところどころは面白く見てました。前回に続き、無理から言葉を言わせるシーンがありました。前回(具体的には((「自分のことしか考えてません!」)))もそうでしたが今回も一番響く言葉として描かれていたように思います。「依存」。最初から婦人が言っていた「面白いと思ったことが本当になるの」も。 それから役者さんはやっぱりよかった。好きな方々ばっかりだ。菅原永二さんが意外と笑いが少なかったな。辻さんに言われてた「こっから上は整ってるのにこっから下が……」ってのに思わず笑う前に感心してしまった。そうかも。あれは役者さん側から入ったセリフじゃなかろうか。辻さんは相変わらずの不思議な動きでしたが今回はただの変なヤツじゃなくてステキなくそガキ小学生((ってやっぱヘンなやつか