sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

ウソツキー / 猫のホテル @ スズナリ

ko-moto2005-10-29
マチネ。
チラシを観れば一目瞭然、フィーチャリングはっぴいえんどなお芝居。猫ホテは80年代以前、バブル以前、がたまらない題材なんでしょうかね。私が観ているのは近作3本(しぶき、土色の恋情、ウソツキー)なんですが、どれもそのあたりの時代を扱ってます。

スズナリはもうものすごい満員御礼。通路だとばかり思ってた指定席脇にもそれぞれパイプ椅子が出現してました。スズナリっていっつもこうだったっけか。猫ホテもいっつもこうだったっけ?まことさんだけでなく今が買いなんですか、猫ホテ。ねぇイケテツさん。

(追記)
そういや今回の目当てでもあった星野源担当の音楽、やっぱしひと聴きで源ワールド炸裂してました。宅録好きぼうやテイスト炸裂。ジングル的なメロディ上手だよなぁ。多くが暗転を伴ってましたがストーリーとがっちし合ってて幸せでした。唯一、といっていいくらいの演技と一緒に音楽がなってたシーン、ステージ横の通路をまことさんが楽器を弾きながら歩くシーンだったんですが、がぎじゃぎと鳴るギターの音に対してまことさんが持っているのはベース……。裏拳ツッコミいれましたよ、思わず。まあ、細野さん役だから、ってことで辻褄はあってるんですけどね。


チラシ以外の前情報をまったくいれずに行ったもので、始まる直前に「おや、イケテツが主役なのですか」と気づく始末でした。
ストーリーについては時間軸が入れ替わったり、何度も同じシーンが繰り返されたりと、私の持っていた猫のホテルのイメージ「ちょいと黒いストレートなストーリー運び」とはちょいと違いました。これってイケテツ松本隆さん(アイドルに提供する売れ線作詞家)、まことさんが細野晴臣さん、って役回りだったんですよ……ねぇ?面白く観ましたし、それぞれの葛藤や、出来事は見ている間は笑ったりじんわりしたり観ていたんですが、全体的にどういうことだったのか?と思うと分かりきれなかったかも。

役者サンは、んもう、やっぱり安心して楽しめる芸達者さん達で。
イケテツはなんだか腹の底が見えない主役を。かっちょいい役回りで、おふざけは少なめ。
まことさんは、佐野という恐らく細野さんである役回りと、イケテツを逆恨みする息子(これが菅原永ニ)の父親役。あー、面白い。父親役のときはエドモンドで一番ふざけてた宝石を買うオッサン風でした。
しんぺー。モチ肌。
久ヶ沢さんは、登場時に「うるっさいなー」とその声の大きさをつっこまれてましたが、ずぅっとそのテンションもお声もおっきかったですね。あれは役としてそういう役だったのだとは思うんですがちょっと浮いていたような気も。
菅原永ニさんは25の息子役だったんですけど、なんか男前の作りになっていて新鮮でした。BIGGEST BIZのチラシも一瞬迷ってしまう写りで。「無理矢理」はいつもどおりだわぁー、と思うんですが。単にメガネと髪型が違うだけ?「冷めた仕草で〜」面白かった。
えーと、全員書こうとすると大変だな。とにかく観たかった方々の芸を堪能させていただきました。次は本多なんだって。

恒例の(?)携帯周りの小芝居は今回は始まりが千葉さんによるアナウンス、終わりはしんぺーがコートを脱ぎ捨てての熱演でした。「もう電源を入れてもいいんだよ!」